今宵は…『秘密の女』からこのセリフにしました。このセリフは…
ある日エラは、以前チャンミという名前で勤めていた時の酒場の社長と出くわしました。社長はエラがチャンミとして働いていた過去を隠して今の会社で働いていることを知るや、過去をばらされたくなければ、と金を要求しました。
仕方なくエラはお金を用意してふたたび社長と会いましたが、封筒の中身を確認した社長は、過去を隠すには少なすぎる、と納得しませず、最大限の金額を要求しました。その際に社長がエラに行った言葉がこのセリフになります。
なんともいやらしいセリフですが、ドラマというのは、こうした人の持ついやらしさを描けば描くほどおもしろくなります。マクチャンドラマなら、こうした金に対する欲や復讐、ホームドラマなら姑と嫁のバトル、息子の交際相手への親の嫌がらせなどがそれです。ことに親同士が表向きは、互いを歯の浮くような言葉で誉めあいながら、心のなかでは本音を言ってるシーンなどはドラマの真骨頂ですね。
さて、目下放送中のマクチャンドラマでは最新の『秘密の女』ですが、放送開始から2ヶ月が経過し、話は中盤に入ってきました。それと共に序盤では完全に脇役に徹していたセリン役のチェ・ユニョンさんが一転、本来の主役で本領を発揮するようになってから俄然おもしろくなってきました。序盤で子役がヒロインの子供時代を演じてバトンタッチというパターンはよくありますが、こんなパターンはあまり見たことがなく斬新です。また、セリンとエラのバトルが回を追うごとにアップデートとされて、常に次回が待ち遠しくなります。