「そうだ。水は高い所から低い所へ流れるが、金は低いところから高いところへとさかのぼっていく。それが金の流れだ。」byファン・ジェボク(ファン・ボムシク扮)、ミョンドンの金貸し
今宵は、太陽の帝国からこのセリフにしました。このセリフは…
ユウォルを追い出したジェボクでしたが、チョン先生から、命を救ってもらった恩を忘れるな、と言われて思い直し、ユウォルを事務所に連れ戻すと、ここは地相がいいと言い出しました。そして、国中で一番たくさん現金が動くこの場所、大企業の幹部、銀行役員、名の知れた政治家が頭を下げて金を借りるこの場所で、自分の下で雑用をしながら世の中が回る道理を学べばいい、と言いました。
ジェボクの言った"世の中が回る道理"という言葉に疑問をもったユウォルが、なんのことか?、と訊ねるとジェボクは、それは金だ、金の流れを知れば世の中が回る道理が自ずとわかる、と言いました。これを聞いたユウォルは今度は、"金の流れ"?、と訊ねました。ここでジェボクが言った言葉がこのセリフになります。
これを聞いたユウォルは、社長みたいに貧乏人から搾り取れと?、と渋い顔をしましたから、ジェボクは、人聞きの悪いことを言うな、とにかくそれが道理だ、と言ってユウォルを黙らせてしまいました。しかしジェボクは更に、"国が過ちを犯したのに庶民がその代償を払わされてる、君が命の恩人だから高度な情報を教えるんだ、ありがたいと思え、と言いますが、ユウォルは全く興味を示さず、黙々と飯を食べていましたから、ジェボクもここであきらめてしまいました。
このシーンは管理人的には視聴したドラマの中でも5本の指に入る魅力的なシーンです。中でも、なんといってもこのセリフですよ!
「水は高い所から低い所へ流れるが、金は低いところから高いところへとさかのぼっていく。それが金の流れだ。」
色んなドラマのビジネス系のシーンを見てきましたが、これ以上のレベルのセリフはありません。大枚はたいて経済学の眠たい講義を聞かなくても、たったこのひと言で経済の仕組みがわかるからです。ジェボクも自ら"高度な情報"と言ってますが、ほんとにその通りで、なんなら講義料を払ってもいいと思うぐらいです。
ただ、果たしてほんとにそうなのか?先ず、身近なコンビニはそうですよね。一見横のつながり、 互助関係のように見えますが、1度、どこかのFC店がシステムを暴露してくれてました(笑)
そういう点では、欲を諸悪の根元のように唱えているのに、宗教も同じで。管理人は一度、どこぞの本山からえらい方がみえるから話を聞いた方がよい、と先輩に言われ、不承不承、仕事休んでまで拝聴しに行きましたが、集まった敬虔な檀信徒を相手にいかなる法話がと思いきや、なんのことはない、"来る大法会を前にして、いかに集金するか"、という話に終始してまして(笑)。これでは、投資説明会となんら、いやいや投資はリターンがありますね。とにかくこれでは結局末寺にしわ寄せがいき、最終的に寺離れが進むことになるんですが。
そしてその最たるなのが国でして(笑)
「国が過ちを犯したのに庶民がその代償を払わされてる」
例えば、もう記憶から薄れつつありますが、コロナ初期のあの布マスク、保管にも億単位の費用がかかったそうすが、その金は誰がどっから出したんでしょう?
最近でも、税収が過去最高なのに、まだ増税で金を吸い上げようとしている、とニュースになりましたよね。で、吸い上げた金のうち、ブライダル補助金のように一度下流に流れたようにみせかけて、またさかのぼらせますから、こんなものなんの意味もありません。
庶民→国→業界団体→政治屋
とはいえ、世の中が回る道理がこうなっている以上、この大きな流れには抗えないので、それならその流れを活かすべきなのか?