ギリギリまでスッタモンダした予算編成が話題になっているさなか、新たな疑惑が表面化した。
各省庁OBを嘱託で採用しながら、役員並みの厚遇を与える「隠れ天下り」問題である。
98あるすべての独立行政法人のうち、5省所管の12法人に、年収1000万円以上の「隠れ天下りOB」(嘱託採用)が計24人もいることが判明した。
年収600万円以上で区切れば、17法人、計73人に上る。
「嘱託採用は鳩山政権が掲げる『天下り凍結』の対象外。
給与水準の公表も不要。
なかには、人件費削減の対象から逃れるため、OBへの給与を『事業費』や『謝金』『研究費』といった名目で支払っていた独法まであるから、悪質。
こんな汚い手を使ってまで、官僚OBは天下りしたいのでしょうか」(政界関係者)
年収もベラボーに高い。
1400万円以上1600万円未満が3人、1200万円以上1400万円未満が14人、1000万円以上1200万円未満が7人で、最高額は1504万円だった。
年収1000万円以上の24人のうち、「非常勤」で高給をはんでいる隠れ天下りOBは12人もいるのだ。とことん、世の常識を知らない連中ではないか。
それだけじゃない。
解せないのは調査を行った総務省が「対象者のプライバシー」を理由に、隠れ天下りOBの氏名を伏せていること。
各省庁が年1回報告している「課長級以上の再就職状況」では氏名をキッパリと公表しているし、今月8日の第1回調査では氏名を明かしていたにもかかわらずだ。
年収1000万円以上の非常勤OBのうち8人の氏名が分かった。
いや~~~苦労して収めてる税金が使われていると思うと本当に煮詰まります.....(涙)