早朝の仕事に行く。
仕事場までの歩く道中で、鳥の囀りが聞こえる。とても美しいメロディを醸し出していた。何処から聞こえるのだろう、あの大きな木からだろうか。とても癒されて、ずっと聞いていたかった。
しかし、仕事に行かなければいけない 。
その声は尾崎豊の歌声に似ていると思った。心に優しく響き、染み渡ってくる。
誰もいない午前3時前の仕事。神様から素敵なプレゼントを貰った様な気がした。
誰も聞いていない、私だけが聞いていて、もったいない思いがする。こんなに鳥の鳴き声が綺麗だと知らなかった。とても透き通っていて高い鳴き声。
鳥の鳴き声を調べたら、黄鶲の鳴き声に聞こえる。この季節、特有の鳴き声らしい。
素敵な思いをした。
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そう言えば、尾崎豊が私の元に来られたのが、私が23歳の頃。尾崎豊が26歳で亡くなっているから、豊より3歳私が若いのだ。
その頃、猫グッズを売る飛行船と言うお店で働いていて、一日中、大音響で尾崎豊を、同じ働いていた同僚が持って来たカセットテープでかけていた。私は尾崎豊を知らないでいたので、顔も分からなかった。しかし、アイラブユーの曲に心がトキメキ感動し、それから聴き続けたのだった。後でとてもかっこいい人だと知った。まさか、その尾崎豊がこうして居られるなんて、夢にもその時は思わない。人生は不可思議な事.
現実にはいない異性の憧れはいつもあって、素敵な人はいつも夢の中に居てそれが支えになっていた。私の青春は夢の中で支えられていた様な気がする。