手練手管
てれんてくだ
という言葉を
御存知でしょうか?
辞書や検索等に
載っている意味は
思うままに
人を操り騙す方法や
技術及び
アノ手コノ手で
巧みに人を
騙す手段や方法
手練は巧みな技
手管は人を自由に操る
または
騙す手段でありんす
そうです
現代版の
魔性的な業を好意で行う
小悪魔な様な手段
此の言葉は
当時の遊女が
客を引き付ける為
嘘を付いたり
嫉妬させたり
アノ手コノ手で
男性を翻弄する事を
指したモノ
現代で分かりやすく
例えると
モテる為のテクニック?
と言った処でしょうか
その遊女が
実際に良く使った
【手練手管】
を幾つか
調べて参りました
では御平ら
此方にお入りなんし
『口説』
ハッキリ言えば
痴話喧嘩です
喧嘩の事で
あまり
来てくれない客に対し
何で来てくれなかったの?
と怒って魅せたり
他の女と
遊んでたんでしょ?
と拗ねてみたり
泣いてみたり
する事も在らば
物凄く甘えて見せたり
こうする事で
男を惑わせ
最後に骨抜きにしてしまう
遊女=魔性のテクニック
の口説です
惑わせる為に
喜怒哀楽を変え
男と接していた
という事は
きっと遊女達は
顔色を読み取る事に
長けてるのかも
しれませんね
『手紙』
大身の武人や豪商
文化人など
遊郭には位の高い上客が
沢山遊びに来ました
そんな方々を
虜にするには
教養も必要です
書道・生け花・茶道
和歌・俳句・琴・三味線
囲碁・将棋等々
色々な芸事を
習ったそうですが
現在でも同様に
取り入れてます
当時の遊女は
特に読み書きに
力を入れました
何故
読み書きに力を
入れたかと申し上げると
遊女にとって手紙は
重要な営業手段です
男心を繋ぎ留める為に
遊女=魔女は
丁寧な手紙を送り
自分の気持ちを
詠った和歌とか
中には漢詩を作る遊女も
存在してました
字もとっても綺麗で
字を習う子供達は
遊女の文字を見習いなさい
と言われていた程
現代では
メールやLINE
文面での遣り取りは
電子化されていますが
大切な人に
自らの想いを
伝える際は
メールやLINEでは無く
自らペンを取って
手紙
を書いてみては
如何でしょうか(笑)
『約束』
指切り拳万
「ゆびきりげんまん」
って御存知ですよね?
指切り拳万の原点は
過去に
花魁と呼ばれる遊女曰く
現在版の魔性の女
其の花魁が
約束事する方法には
強烈なモノがあります
その前の歴史を
辿ってみると
指切りって責任を
取らせる行為は
鎌倉時代にあり
刑罰が根元かも
しれません
指切り以外にも
約束を誓う為の
方法が幾つか
ありますので
調べて来た
まずは
起請誓紙
きしょうせいし
現代の
契約書の様なモノです
花魁が
心変わりしない事を
神仏に誓い約束を破れば
どんな神仏の
罰が下っても構わない
と誓約する証文
現代よりも
信仰心が強い人が
多かったので
これを渡すと男性は
遊女を心底信用出来た
様です(笑)
次に
髪切り・放爪
指切りと似てますが
少し気軽な愛の表現として
使われた様
自分の体の一部を
渡す事で
いつでも私心は貴殿の傍に
という意味が込められ
此れに関しては偽物を
渡す事の方が多い
という説もあり
客としては
貰った事に意義有
偽だろうと真だろうと
貰ったぞ!凄いだろ?
と言えれば
何でも良かった様です
『指切り拳万』
ゆびきりげんまん
嘘ついたら針千本飲ます
前途にある指切拳万
子供時は遊び感覚で
友達や家族と
約束する際に
互いの小指を絡めて
唄った事がある方も
居らっしゃるのでは
ないでしょうか?
言葉の由来は
命掛けの恋の誓いを
した遊女が元に
なっています
吉原では
遊女が客に対し
愛情の証として
意中の男性に
小指の第1関節から
先を切って渡した事
に由来しているそう
小指を切る事は
カナリ痛みが
伴いますが
其れ程
愛しているという証明
爪や髪を切って
渡す事も
あったそうですが
切ったら二度と
生えて来ない小指を
切る事で誓いの強さを
示したと言われてた
しかし
実際に切る事は少なく
模造品の指が
出回った様です
模造品と言っても
死人の指を
切り落としたモノ
今では考えにくい
恐い話です
この様な
1つの例から
江戸時代の
考え方や生活が
少しでも伺えますね
やがて指切りが
一般庶民にも広まり
約束を必ず守る
という意味へと変化し
今に至るそうです
指を詰める?
とか聞いた事
ありませんか?
その類も同じ様な
意味合いがあるのかも
しれませんね
殆どの方が
意味を知らずに
使っていたと
思うのですが
実は
とても恐い歌詞
だったんです
因みに
針千本呑ます
は
裁縫針を千本呑ます
げんまん(拳万)
というのは握り拳で
一万回ゲンコツで殴る
という
意味だそうです(爆)
因に指切り拳万の
唄の後には
まだ続きがあるんですが
指切り拳万
嘘付いたら針千本飲ます
指切った!死んだら御免
みたいな
室町時代に
配布された撰銭令には
違反者には
男なら首切り
女なら指切り
と書かれてあり
女に取って指切りは
死に相当した様
もし
約束を守れなかった時は
死んだ時
と言う意味が
込められていて
唄の最後に二人で
念押しで加えられてた
其だけ約束を事を
大事にしてたと言う事が
伺えます
令和になった現在では
指を切らんでも
良いですが
約束事する時は
そんぐらいの覚悟を
持って貰いたいモノ
ですね(笑)
『彫物』
ほりもの
彫物は
遊女が二の腕に
客の名前を入れ墨
○○○→(客の名前)命
と入れてた
現代でも若気の至りで
悪戯した方や
タトゥ等
掘られた方も
実際に居ます
別れたり
別の好きな人が
出来た時は
灸を据えて焼き消した
そうです
此方も指切り同様
激しめな愛の表現です
ただ焼き消した場合
酷いケロイドが
出来てしまい傷物に
なってしまうので
妓楼としては
商品価値が下がる行為
指切りも同じ
此の部類な行為を
楼主が許したでしょうか?
真実は定かでは
ありませんが
一種の
遊女伝説
かもしれません
妓楼(ぎろう)
とは
遊女を置いて
客を遊ばせる事を
業とする店
遊女屋
女郎屋
妓楼にも
大見世、中見世、小見世
の3種類に分けられます
其々の店による
ランク付けがあり
お店によっても
遊女の揚代は
異なって居たそうです
唯一
公に許可が
出されていた吉原は
岡場所など
その他とは違い
格式が高いと
認識されていました
昔は今よりも
愛情表現が
激しかったのです
現在で言われる
浮気や不倫なんぞ
戯けた行為をした殿方は
恐らく花魁が現在に
存在してたら
間違いなく合口で
刺され此の世には
居ないでしょ(笑)
合口とは
鍔のない短刀
所謂ドス?
と呼ばれたモノです
鎖国が終わり
西洋文化が
入って来た事で
男性は紳士的
女性は奥ゆかしさを
重視する考えが
広まって逝き
現在では日本独特の
文化があり
草食系とか肉食系
の様な考えとかね
そう考えると
たまには私の様に
アグレッシブに?
いぁぁすみません
男女共に
粋
な愛情表現をしてみても
良いかもしれませんよ?
なこんなで
黄金週間(GW)
上手く攻略して
楽しくお過ごされぇ♪