(「羊のムーア」つづきより)
鏡を二人が覗きこむと
不思議な力で吸い込まれて
しまいました。
そう、ここは、鏡の国です。
逆さまに映ったガラスの
かけらから、悪魔が出てきました。
「ケケッよく来たな。
ちょうど退屈してたんだ。
オレとゲームでもしないか?」
ムーアは、言いました。
「ゲーム?何をするの?」
「ここは、鏡でできた世界だからな。
そこでだ。オレの言うものと
反対のものを探して持ってくるんだ。」
「ゲームの終了は、3日間。
もし、間違えたりギブアップしたら、
お前達の負け」
チョウチョさんが言いました。
「私たちが勝ったら何を
してくれますか?」
悪魔は、また笑いました。
「願い事を一つかなえてやるよ、
そのかわり、必ず役に経つとは、
かぎらないからな。」
「わかりました、いいでしょう」
ムーアは、やめるように
なんども言いました。
悪魔は、約束なんてしてくれない
ことを長老からきいていたからです。
でもチョウチョさんは、
振り切って悪魔のゲームに
乗ってしまいました。
つづく
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