桜が満開となったこの週末、皆さま、楽しく過ごされたことと思います。
私はと言うと、7日に研修旅行から帰国したあとは、事務報告のための処理をして過ごす毎日です。
今日は研修旅行後半の模様をご紹介しますね。
4月2日(土)
ウィーンは快晴。気温21度?!と春爛漫の日和でした。庭の花々は咲きほこり、日中は半袖の人々もみかける程の暖かさ。冬コートから春コートへ衣替えです。
この日はウィーン在住のミリャコヴィツチ先生宅にご自宅でレッスンしていただきました。宮廷ソプラノ歌手でいらした方とあって、先生の立ち居振る舞いは何もかもが優雅で美しく、感心しきりでした。
朝の11時から19時まで、各自が準備してきたオペラアリアを演奏。発声法を交えながらのご指導で、先日のフライッシュマン先生のときと同様に、みるみる受講生達の声の音色や音量が変化し、実り多い一日でした。
4月3日(日)
この日も快晴。今回は二手に分かれてレッスンです。一部のメンバーは、前日に引き続きミリャコヴィツチ先生のレッスンを受けました。残りのメンバーはリートのスペシャリストであるリヒター先生のレッスンです。
リヒター先生は、数々の著名な歌手と共演が多い素晴らしいピアニストです。
客員教授として、定期的に東京音大でも歌とピアノのデュオレッスンをして下さっています。
最初に曲の解釈から始まり、詞の意味がいかに大事か…ということをご指導いただきました。また楽譜にちりばめられているモティーフをひもといてゆくことで、一つの作品が音の絵画のごとく完成されていくことを経験しました。
先生が指導時に弾いて下さる伴奏は、多彩な美しい音色と表現に溢れ、学生達は釘付けで聴き惚れていました。
家族や恋人、大切な人達や自然に対しての愛。
リヒター先生がおっしゃるには『人生は愛』とのこと。
奥深い言葉です。家族や恋人、大切な人たちや自然に対しての愛。愛がテーマになっている名曲は数多くあります。歌詞と音楽は常に密接で、その表現をいかに魅力的に伝えるか…、ということへの道しるべとなる素晴らしいレッスンでした。
ザルツブルク、ウィーンで受けたレッスンのいずれもが、本当に素晴らしく新鮮で、この受講体験は、生徒たちの将来に必ず活かされることだと感じました。
なお、今回お世話になった先生方から、日本の大震災の事をとても心配して頂き、義援金のご寄付を頂くと同時に、学生達の為にレッスン代をご配慮して頂きました。心より嬉しく有り難く思います。このご恩に報いるべく、私達が出来る事を精一杯実行していきたいと思います。
ウィーンの風景
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