萩原みかの部屋

ソロリサイタル講評

ご案内が遅くなりましたが、去る6月20日に行ったソロリサイタルについて、萩谷由喜子先生のの講評が雑誌「音楽の友」8月号に掲載されました。以下、引用させていただきます。

萩原みかのリサイタル・シリーズ「Colors」の第4回。

歌の数だけ色がある。1曲1曲を塗り分ける彼女の歌唱力は回を重ねる毎に進化している。第1部は平井康三郎<みだれ髪>より5曲、及び中田喜直<日本のおもちゃ歌>7曲が長町順史のピアノ独奏、中田喜直<雨の夜に>を挟んで歌われた。

各曲に込められた情の深さ、表現の細やかさはテキストと曲調への行き届いたアナリーゼの成果でもあろうが、彼女自身の人柄の反映でもある。

第2部最初はコルンゴルト。彼のオペラ<死の都>は最近日本でも上演されたが、その<死の都>の中の<マリエッタの歌>と、「5つの歌曲」。日本歌曲とは色合いを変えて、この作曲家の親しみやすさと斬新さの両面の魅力が聴き手に届けられた。

間におかれた長町のピアノ独奏<から騒ぎ>より2曲は時折耳にする珠玉の小品。今宵も楽しく聴いた。

最後はR.シュトラウス「4つの歌曲」。萩原のドイツ語発音も美しく、メルヘン、ユーモア、愛の歓びと各曲の世界が瑞々しく表現された。
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