Pian piano(ピアンピアーノ)イタリア語でゆっくりと言う意味。 ゆっくり ゆっくり 人生と言う道を歩いていこう。

自然体、なすがまま、無理をせず、のんびりと生きたい。
一生懸命努力して頑張ると疲れるから自分なりに精一杯!でいい。

里帰り

2013-12-09 11:05:13 | 日記
と言っても、もう両親はいない。父は、94歳の長寿だった。90歳まで一人で生活していた。8歳下の母は、認知症になりH.15年に施設にお世話になりH.21年に82歳で他界した。父は、脊柱管狭窄症を患い一年間入院しその後施設にお世話になった。H.13年から私と妹は、一ヶ月毎に交代で帰省していた。父は、人に頼らず何でも自分でやる寡黙な人だった。綺麗好きで几帳面で私達娘は似なかったようだ。妹と交代で毎日電話やSkypeで父の安否を確かめてきた。無口な父と30分話すのは容易ではなかった。話題を見つけようと頭をフル回転させるので結構疲れるのだ。その内、携帯を持たせ何時でも連絡出来るようにした。何時かかって来てもいいように携帯ストラップをズボンのポケットに挟んでいたっけ。今は、気が抜けたのか携帯不携帯で出掛けてしまう事が多くなった。元々携帯は、親の介護が始まり持つようになったんだった。

今回は、もう私も妹も九州に帰える事はないので家を売りに出すことにした。管理が難しいし人が住まない家は傷んでしまう。でも、いざ手放すとなると色んな思い出が走馬灯ののように頭をよぎり辛くなる。売地の看板が立った実家の写真が従姉から送られてきた。複雑な心境だ。一世代終わる毎にすべてがなくなってしまう。

実家は、境内の中にある。神社の太鼓橋から見ると車のある位置だ。南面道路で日当たり抜群!今のままリホームして住んでくれる人を希望した。何せ築48年なので解体したい人もいるようだ。。当時、流行ったブロック作りなので解体費用も高くなりそう。

これがヨーロッパだと石造りなので壁を塗り替え改装を重ねながら何百年も住み続ける。家を建て替え続ける日本の文化は何と無駄が多い事か。それに家を売るのに相続人が住んでいない場合、譲渡所得税20% 取得税5%を納めなくてはならないのこと。何に使われるやら…。何をやってるか分からない政治家の活動費用になると思うと腹が立つ。国の恥になるような政治家は要らない。暇さえあれば不正や失言…こんな人達にために税金を無駄ずかいしてほしくない。

親の介護も従姉妹たちが三人いて皆が力を貸してくれたお陰で随分助かった。叔母もいるし動けるうちは九州に帰りたいと思う。のんびりと時が過ぎて行く町だ。家の前には山、車で10分も走れば海にでる。海は日向灘だ。母がデザインした家の庭は残したいものだ。