「騙す、脅す、殺す、『中国は世界一の侵略国家だ』」(2-1)

私たちが中国に騙された歴史を教訓にして欲しいー二人の対談はヒントの山

 
①隣国を見たら既成事実を作って侵略すること、②他民族を見たら騙すこと、これが過当競争に喘ぐ漢民族の遺伝子。西欧列強の侵略からアジアを解放した日本に、中共帝国主義から周辺諸国を守る気概は在りや否や。

 軍隊を派遣して他国を乗っ取る。このやり方で日本は既に北方領土は旧ソ連に、竹島は韓国にやられている。新疆ウイグル、東トルキスタン、チベットに続いて中共が狙っているのが台湾。日本については「外国人の地方参政権」「人権擁護法案」で隠岐とか沖縄を乗っ取ることを考えているのであろう。

 侵略されて亡国の憂き目に遭ったチベットのペマ・ギャルポ氏。日本に帰化した侵略国家中共出身の歩平氏。「私たちが中国に騙された歴史を教訓にして欲しい」ー両者の告発対談は中共を知る上で非常に参考になる。それにしても町村官房長官はこれでもう総理は完全にダメですね。以下引用。

 「騙す、脅す、殺す、『中国は世界一の侵略国家だ』」(2-1)

 <中国は唯一の植民地大国>
 ぺマ:大事なことはいまだに、この21世紀においても植民地をもっている国は中国だけであるということです。

 ぺマ:中国が一番騙しているのは中国の国民である。

 <「中華」を発明、歴史を改竄>
 ぺマ:中国の一番悪い点は、歴史を作文、つまり改竄することです。それは外国だけではなく、自国民を騙すことになっている。

 石平:ここに中国共産党の公式文書があります。1922年、中国共産党の第二次全国人民代表大会記録で、「我々が目指すのは中華連邦である。中華連邦というのは漢民族中心で、チベット、モンゴル、ウイグルの各民族が、中華連邦に加入するか離脱するかは自由である」と主張しているのです。「中国共産党の歴史を勉強したのか」と言ってこの公式文書を胡錦濤国家主席に見せてやりたいと思いますね。

 <私もぺマ先生も騙された>
 ぺマ:中国は時間稼ぎの時の作戦として、譲歩するかのように見せたりしますが、絶対にその通りにはならない。

 石平:尖閣諸島についても、日本の援助が必要な時には棚上げしておいて、日本の援助が必要でなくなると自分達の領土だと言い始める。そして軍艦も出す。
 私は中国共産党に小学生の時から騙されてきましたし、ぺマ先生も先ほどのお話のように騙された。日本も同様に騙されているわけです。

 ぺマ:中国の歴代皇帝とダライ・ラマとの関係は、お寺と檀家の関係と同じだと言えます。ですから中国の方から毎年、チベットに絹などの贈り物を送ってきていた。元朝以来、歴代の中国皇帝は、ダライ・ラマに貢いだわけです。中国皇帝はそうして、ダライ・ラマから権威を与えてもらった。そういう意味で、お互いに補い合ってきました。(中略)
 日本人は中国5千年の歴史などと言いますが、中国の歴史は途切れています。中国大陸の歴史は5千年でしょうが、王朝は次々と変わり、途切れている。日本と同じように一つの国の歴史として語ることはできません。

 <解放軍「侵略」の歴史>
 ぺマ:ダライ・ラマへの謁見も何日も前から申し込まなければならなかったし、英国の代表と中国の代表のどちらを上に座らせるかということで抗議を受けた記録文献もあります。そういう意味で駐蔵大臣は単なる大使、代表にすぎなかった。

 石平:チベットが中国の実効支配下に入ったのは、人民解放軍が入ってきたからだということですね。軍隊を派遣して他国に入り、自分達の国の一部だとする。それは明らかに侵略です

 ぺマ:その通りですよ。いわゆる17ヶ条協定も国際法に照らし合わせると非合法的な条約です。なぜならば、チベットの全権大使は印鑑を持っておらず、中国が用意した印鑑を押したんですね
 残念なのは1956年にダライ・ラマ法王がインドに行った時、あの条約は押し付けられたものだと言えば国際的に反論するチャンスでしたが、それを言わなかったダライ・ラマ法王には、中国となんとかなるだろうという期待感があったのでしょう

 石平:今の日本と同じですね。

 ぺマ:そうです。その期待感で、条約を批准していないと訴えるチャンスを逃してしまいました。チベット問題は1911年から国連に提訴していますが、この間、国連は三度の決議をしています。中国軍の即時撤退、チベット人の人権回復、平和的な解決の三つです。しかし何も進まない。

 <台湾の次は日本を獲る
 ぺマ:インドの初代首相であったネルーと周恩来は「平和5原則」を掲げてアジアの発展を目指していたため、国連でチベット問題を取り上げると欧米が介入してくることを恐れたということもあります。インドが仲介すると言っていたわけです。
 しかし1962年に中国軍がいきなりインドに入ってきて、ネルー首相は命を縮めることになりました。それからインドと中国は二度にわたって交戦することになります。
 
 石平:1950年代、中国にとって、いちばんの友好国はインドでした。その友好関係を使って、戦略的にチベットを獲る。インドの協力がなければチベットを獲ることはできないからです。しかし1959年になって、完全にダライ・ラマを追い出すことに成功し、チベットに対する支配を完全にしてからは、インドを獲りにいくわけです。

 ぺマ:そうですね。

 石平:日中関係もまさに同じ構図ですよ。例えば今は、日本に対して微笑外交をしている。それはまさにこれから台湾をチベットのように支配下に入れるためには、日本の協力、あるいは妥協がなければならないからです。日本を懐柔して台湾を獲った後は、日本を獲りに来るということを歴史が教えています

 ぺマ:しかし日本はそこまで見ていませんね。今回の福田首相の訪中でかろうじて評価できるのは、温家宝首相が福田首相の言葉を平気で「台湾の独立を支持しない」というふうに意図的に変えて発表した時、福田首相は即座にうまく改めました。
 中国はこうやって既成事実を作っていく国です。あの時、福田首相が黙っていれば、「日本は台湾の独立に反対した」と言われるようになる。そうやって我々チベット人もインド人も、既成事実を作られ、騙されてきました
 日本にとって中国は隣国ですからつきあわざるを得ませんが、それはあくまでも対等、平等の原則をもってのつきあいであるべきです。
 今の日本の外交はチベットの諺で言うと、「灯明に蛾が飛びつく」だと言えます。つまり、目先の利益に飛びついて結局、死んでしまうということです。日本人は中国のマーケットの魅力しか見ていない。しかし、中国は一晩で全てのカネを没収する可能性もある体制なのです
 もう一つ、小泉元首相は靖国神社参拝を前倒しして8月13日に行いましたが、あの参拝を15日に行っていれば問題はすべて解決していたと思います。それを前倒ししたため、これならまだ「行くな」ということができると中国は思った。
 我々の経験から言うと、中国はある程度、力を崇拝します。そしていつも脈を見ていて、ここまで行ける、もっと行けると考える。

 石平:そうしながら相手に幻想を抱かせますよね。譲歩したらいいことがある、もっと譲歩したらもっといいことがあると。

 ぺマ:その通り。それから相手の中に入って自分の味方を作ります。我々が中国に交渉に行く時、勉強するために2週間ほど早く現地入りします。その時、中国は案内しながら、誰を懐柔すればよいかというのを見極めている。、毎晩、我々が何を話したかを全て書き留めて、それを分析し、その分析を元に分断工作をします。

 ぺマ:そうです。そして、競争心を煽るために差をつけます

 石平:まさに先日、日本がやられましたね。まず、小沢一郎民主党代表を北京に呼び、感動させた。感動した小沢民主党代表は中国に対する「朝貢外交」を恥ずかしげもなくやって見せた。すると、後から訪中した福田首相は、小沢代表以上の友好姿勢を示そうということになり、キャッチボールして見せたりする(笑)。こうして中国は懐柔していく。
 その中国の鍛え上げられた罠に、与党と野党のトップがまんまと引っ掛かるというのが今の日本です。一人も見識のある議員がいないのか。

 ぺマ:まだ日本は免疫ができていないですからね。(「告発対談」WILLー2008年3月号)

真中 行造のページ  2008年3月17日より 引用
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