『日本支配』を目指す中国の野望

櫻井よしこ
『日本支配』を目指す中国の野望

米軍再編はアフリカ東部から中東、中央アジア、南アジア、東南アジア、朝鮮半島に至る“不安定の弧”に対して、米軍を配備しなおす問題
優れて政治的武器である核兵器の、その政治性ゆえに核保有か否かの議論を闘わせなければならないのだ。久間防衛相はそのことに全く気づいていない
中国は目を見張る速さとしたたかさで、米軍の空白を埋めつつある。
中国が触手を伸ばしてきた国々を地図上に書き入れていくと、大半が、米国の危惧する“不安定の弧”の中に入る
民主主義や人権、言論の自由、法の支配など、日本が掲げる理想からかけ離れ、その非道な支配への反発から米国も離れた国々に、中国は抜け目なく接近する

中国が目指すのは超大国の地位と力
中国は着実に超大国への道を歩みつつある。が、その前に地域大国として盤石の基盤を固めなければならない。その際の唯一最大の障害が日本の存在である。

「日本はそれほど悪い国ではなかった、戦争時は仕方なかったとまで歴史認識で譲歩するはずです。そうして、本人に中国の支配下に入っても悪くはないという気持を持たせようと考えている」 
「中国が、テロと戦うために米国と共に血を流すといってイラクに地上部隊を送り込めばどうなりますか。米国の世論は一気に中国に傾きます。他方、日本の防衛大臣は、日本政府は対イラク戦を支持していなかったなどと発言する。これでは日米関係は断絶されます」

日本にとって最重要の同盟国、米国が対日歴史非難の本拠地となっていく危険性を中国は巧みに高めてきたのだ
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