Hibワクチン

ドクトル・ウッピーの診察室
Hibワクチン

冬に流行するインフルエンザはインフルエンザウィルスによるもので、インフルエンザ菌は別物です。ウィルスの存在が知られていない時代に、インフルエンザの患者を調べるとこの菌が検出されたので、当時はインフルエンザ菌と名付けられてしまったという細菌です。汚名を着せられた細菌ですが、実は広く存在していて、しかも、かなり悪いことをする細菌です・・・

年間患者数は５００人以上です。その６割は２歳未満で、死亡した子どもは約５％、後遺症（硬膜下水腫、聴力障害、てんかんなど）を残した子どもが約１／４で、これらを合わせた予後不良は約３割です。
ですから、Hibに対するワクチンを小児科医は切望していました。
全世界の先進国の中でHibワクチンが定期接種になっていないのは、日本だけです