民主化した国は最初、非民主化の道を辿る
皇帝プーチン
あらゆる権力は腐敗するそうですが、現在絶賛進行中なのがロシアのプーチン政権と言われている。
プーチンは2000年5月に大統領に就任するや経済再建に成功し、全ロシア人の希望の星になった。
初代大統領のエリツィンは経済に暗く、何をしていいのか分からないような状況でした。
プーチンは当時値上がりしていた原油や鉱石など地下資源を売ることにし、経済は瞬く間に回復し始めた。
2000年代は世界が中国需要に沸いていて、あらゆる資源が高騰し穴を掘るだけで資源国は大金を得た。
それも2008年リーマンショックで風向きが変わり、2015年のチャイナショックで中国には「無限の可能性」などないのが分かった。
チャイナショックは中国の株式や人民元が暴落した事件で、以降中国は成長率を維持するのに苦労している。
中国とロシアは親密な関係にあり、中国共産党は最初ソ連共産党の支部であり毛沢東もソ連共産党に所属していた
創設時の中国共産党は30人ほどしかおらず、ロシア語を話せるものが要職に就いていった。
これは中国建国後もそうで中国からソ連に留学することがあっても、ソ連のエリートは中国に留学はしない。
ソ連崩壊や天安門事件を経てロシアと中国の関係は逆転し、中国が「共産主義陣営」の盟主となった。
旧ソ連邦の国々は一度は民主主義を目指したが、結局は軍事政権や独裁政権に逆戻りする国も多い。
独裁化する旧共産国
ロシアはプーチン以降昔の独裁政権に戻り、反プーチン勢力の指導者がつぎつぎに謎の最後を遂げている。
これはソ連時代にKGBが得意としていた手法で、プーチンはKGB出身で背後にはその手の組織がついている。
中国は昔も今も強権弾圧であり、香港やウイグル、チベットなどの例を出すまでもない。
ロシアは民主化したのになぜ独裁化するのかは、民主主義の歴史を紐解けば判明する。
王や皇帝が統治していた時代より、民主化した世界は戦争が頻発し、むしろ平和的でなくなった。
ドイツのヒトラーは民主化したからこそ絶対権力を手にしたし、日本軍は江戸時代のままだったら誕生しなかった。
イギリスは最初に議会制民主主義を始めたが、その後植民地を拡大し世界の支配者になった。
アメリカは民主主義を標榜しながら大戦争を起こし、無抵抗な市民にじゅうたん爆撃を繰り返した。
これが民主主義であり、民主化した国は封建国家より独裁強権的になり、むしろ民主的でなくなります。
その後独裁政権がほろんで「もっとマシな民主主義」に移行するという過程を先進各国は経てきました。
ソ連→ロシアはまだ狂暴化の過程にあるし中国は民主化してすらいないのが現状です。
ロシア、中国は民主化したばかりの日本やドイツやイギリスと同様に、危険な独裁国家だと言える。