こんどは蝗、バッタの大群が中国農業地帯をおそう予兆


「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和弐年(2020)3月4日(水曜日)
         通巻6388号 <前日発行>


 こんどは蝗、バッタの大群が中国農業地帯をおそう予兆
  中国の森林局が緊急の対策会議、雲南省などの農業地帯へ警告


 国連のFAOが東アフリカ(主にケニア、エチオピア、ソマリア)を襲っている昆虫被害に警告を出したのは一月、蝗、バッタ、ヨトウムシの大群は偏西風に乗ってすでにインド、パキスタンを襲っている。東アフリカの蝗は、まるまると肥って大食漢だという。

 予測される蝗、バッタ、ヨトウムシなどの移動ルートは、パキスタンからチベット高原に入り、雲南省、青海省の農業地帯におよぶ可能性があり、中国森林局は緊急の対策会議をすでに四回開いている。

 パール・バックの『大地』にも描かれた蝗の大群は農作物を食い尽くし、農民は餓死、逃亡、田畑は荒れ放題となってしまう。
 中国のGDPに対する農業の貢献は7・2%、農業人口は6億人前後、51%の都市化が進んだとはいえ、農繁期には出稼ぎ労働者は、故郷へ帰るのだ

 昨年から中国ではアフリカ豚コレラで、4億4000万頭の豚を殺処分したと推定され、このため豚肉の値段が急騰し続けた。くわえてエボラ熱の流行があった。
そして昨師走からコロナウィルス、『武漢肺炎』の大流行は全世界を恐怖に陥れたのだが、災害は続けてやってくる気配が濃厚となった。
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