金持ちの移民先が 国の人気投票となる

宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)6月23日(木曜日)
         通巻第7378号

 

(読者の声4)大学入試難度、入社試験難度、宗教団体、など人気、価値が有ると思われる団体には多くの者が希望する。その反対に魅力の無い団体からは、脱退する。それを防ぐために塀を高くし、イスラム教徒、日本赤軍は改宗すれば死刑となる。国家も同様の「人気の力学」が働き、人が移動する。
 金持ちは、知識、能力、判断力もあり、彼らの動き・移民先が国の人気投票となる。2022年に88000人が国を捨て移民するという予想がある。(下記)
見捨てられる国の筆頭はロシア、支那、インド、香港、ウクライナ、ブラジル、英、メキシコ、の順。移民先は、UAE, 豪、シンガポール、イスラエル、米、ポルトガル、ギリシャ、カナダ、ニュージーランド、となっている。
 未来の無い国、人民を虐待する国などから、金持ちを優遇し、住みやすい、安全、安心な国へと移動する。日本の人気はというと、上位10国には入っていない。低賃金労働者にとっても、円安となり、日本はあまり魅力の無い国になった。
 金持ちの所得税をゼロとすれば来てくれるだろうが、そんな非公平な優遇措置は、嫉みの日本人民は許さないだろう。
嘗て世界一の富豪、親日のオラクルの創業者エリソン氏は広大な東山南禅寺の何有荘を別荘としている。ビル・ゲイツ氏も京都と軽井沢に別宅がある。日本の未来は「観光立国」とすれば、富豪を優遇すべきで、貧乏人観光客では大挙して来られても賽銭も取れない。
https://www.visualcapitalist.com/migration-of-millionaires-worldwide-2022/
  (在米のKM生)


(宮崎正弘のコメント)1992年頃だったか、サンクトペテルブルクの校外にあるエカテリーナ夏の宮殿を見学したことがあります。図書室でならんでいた本はすべてがフランス語とドイツ語で、ロシア語の文献がなかった。

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