モスクワでまた若く正義感の強い弁護士が殺害される痛ましい事件があった

松緒錦江
マルケロフ弁護士殺害事件追悼とロシアの左翼活動家たちの接点と今後

モスクワでまた若く正義感の強い弁護士が殺害される痛ましい事件があった

このマルケロフ弁護士はロシアという普通にただ暮らすのですら危険な国で、自らの命を顧みずに正しいことをやろうとして、何ものかに消された。たしかに、ソ連時代から今に至るまでそういうことで命を落としている人がたくさんいるのも事実だ。しかしながら、白昼堂々と射殺するのは一種の見せしめだろう。モスクワの中心部で事件は起こっているし、絶対に目撃者だっていておかしくないのに、今のところ犯人に繋がる手掛かりはほとんど皆無らしい

もっと最悪なことに、中途半端に植え付けられた国粋主義的な意識を振りかざして、平気で他人種を攻撃し殺してでも排斥しようとする動きが出てきている

特筆すべきはチェチェン人の事件で関係の深いグロズヌイで自主的に集まった人々が3千人もいたということだ。ロシア人の間では一種の報道機関洗脳によって、ずっとチェチェン人を悪者扱いしたり、まるで邪教の暴力的な人々なのでロシアが教化しなければならないような考えがある

でも、おそらく大多数のモスクワにいる裕福な生活に慣れて自分を甘やかすようになったロシア人たちにとっては、まるで他人事なのだろう。真剣に考えている人はごく一部に過ぎない
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