三菱系企業が立ち直り最高業績を連発している

トトメス5世

三菱系企業が立ち直り最高業績を連発している

バフェットはもっとも有望な企業として三菱商事を挙げた

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”世界最大の企業”が復活か

日経平均株価は数年ぶりに3万円の大台に乗り今後どれだ伸びるかが注目されていますが、日本のお荷物と呼ばれながら復活している三菱系の企業が注目されています

著名投資家のWバフェットは有望株の筆頭に日本の大手商社を上げたが、商社の先頭を走る三菱商事は売上高12兆円、純利益1.2兆円弱をたたき出した

次いで好調なのは三菱重工で造船の失敗や航空機事業のMRJ失敗にも拘わらず、業績は好調で24年3月期は過去最高益を予定してます

三菱電機も不正や不祥事が相次いだが2023年3月期決算は売上5兆円達成で過去最高益になりました

三菱製鋼も鉄鋼不況なのに売上高は過去最高、三菱ケミカルも過去最高益、三菱UFJ銀行も売上高1兆円で過去最高益、ついでに三菱鉛筆も過去最高益の可能性があると言われています

三菱地所やキリンホールディングスや三菱自動車、ニコン、保険各社もまずまず好調で、三菱グループの総売り上げは70兆円で世界最大なので影響力は大きい

 

バブル崩壊から2010年代までの三菱系企業群は踏んだり蹴ったりの状態で、口火を切ったのは御三家筆頭の三菱銀行の不良債権問題だった

当時あらゆる銀行がバブル期過剰融資の焦げ付きに苦しんでいて、メガバンクになっても長い間日本経済の足を引っ張りお荷物だった

2010年代になると不良債権問題も片付いて(みずほ以外)20年代は日本の金融界にも明るさが見えてきました

御三家2番目は三菱商事で新型コロナ騒動やウクライナ侵攻で各国がエネルギー危機に陥る中で、日本は大手商事の活躍によって他の国ほど混乱せず、各商事は空前の利益を手にした

アメリカ政府が「余った天然ガスを融通して欲しい」と懇願するほどの存在感を見せ、今は脱石油エネルギーへの投資を増やしている

御三家3番目は三菱重工でIT時代に重厚長大の見本のような重工は苦戦し、期待の航空機参入はMRJ撤退で梅雨と消え去った

 

三菱系企業はネットやITが苦手

だが脱石油のブームによって燃費効率の良いガスタービンエンジンの需要が増え、三菱は世界シェア33%のトップ企業になっていた

失敗した航空機産業も三菱が得意とする整備事業やエンジン関連事業の受注が大幅に増え、「実はほとんど損をしなかった」と言われている

三菱重工はMRJで世界の航空事業者を買収したが「メンテナンス」「リペア」「オペレーション」のMRO事業に参入し、航空関連事業が急速に成長している

三菱電機は納入する製品の多くで品質不正が発覚し、原発や鉄道・自動車などで40年前から不正検査を続けてきたという

これとは別にパワハラ不祥事も明るみにでたので、三菱電機の社風に問題があると指摘され業績は低迷すると予想された

 

だがここでもコロナとウクライナの風が吹いて工場自動化、システム事業、電子デバイス事業、半導体工場需要などが伸びた

製品ではヒートポンプ式エアコンが脱炭素の波に乗って欧米で売れていて、ダイキンが世界トップシェアだが三菱電機も購入候補として認知されている

他の三菱グループ企業の多くも苦境を脱して好調になっているが、グループのほとんどは製造業や素材や化学やエネルギーなど「今風ではないもの」を扱っています

ITやネットサービスでは弱いが、IT企業やネット企業は物を動かせないので結局は現実世界で何かをするには従来型企業の出番になります

ChatGPTで映画1本を作れたとしても荷物を移動させるのはせいぜい電気で動くトラックだったりするので、今後も現物を扱う企業がなくなる事はないでしょう

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