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アメリカの最大の敵はロシアから中国に変わっている
宮崎正弘の国際ニュース・早読み <トランプ大統領、次期ロシア大使にジョン・ハンツマンを指名
書評
アメリカの最大の敵はロシアから中国に変わっている
トランプはなぜキッシンジャーを指南役としたかの謎が解けた
♪
陳破空、山田智美訳『米中激突――戦争か取引か』(文春新書)
・・・親中派のチャンピオンだったキッシンジャーが、最近は中国から離れ、ふたたび親ロシアに「変節」し、プーチンとは十回以上もあって、個人的な信頼関係を築きあげており、このため北京もキッシンジャーを疑問視しているという情報である。
もしそうだとすれば、謎が解けるのである。
親ロシア、アンチ中国のトランプがなぜ親中派のチャンピオンであるキッシンジャーを重視し、外交指南役としているか。
「中国共産党にとって唯一の代理人であったキッシンジャーは、じつはすでにロシアに鞍替えしていた。『連中抗ソ』から『連ロ抗中』へと転身していた」のも「アメリカの国益を冷静に計算している」からだとする。(118p)。
つまり「アメリカにとっての最大の敵が変わった」のである。だから台湾カードを駆使したことになると解釈するが、たしかにそれなら論理的整合性はある。
日本ではほとんど聞かれなかった情報満載の本だった。
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