受験エリートが医学部に殺到!「弁護士・会計士はもう食っていけないから」医者ひとり勝ちの時代、その不幸

医者も 大変なんだ 一流の医者になるためには これだけの犠牲が必要という話

確かに そうなんですが しかし そもそも それまでして習得する現代医学が 世の中のために どれだけ貢献しているのかは 別のことなのが問題では?

さらに この記事で とりあげている名医みたいな御仁が いるから

「医者は24時間働くのが当たり前 疲れていようが ミスなんかとんでもない」

という風潮ができ 患者のわがまま?が 大ぴらにまかり通るんです

ですので 私は ここでは嫌われている定時で帰ってしまう勤務医にも ある意味で期待しています

医者にも相場があります 責任に応じた報酬をあげてないとどうなるか 日本人は現実にことが 起こらないと わからないのです

以下 私のメモのつもりで 全文引用しておきます

週刊現代

受験エリートが医学部に殺到!「弁護士・会計士はもう食っていけないから」医者ひとり勝ちの時代、その不幸(上)

受験エリートが医学部に殺到!「弁護士・会計士はもう食っていけないから」医者ひとり勝ちの時代、その不幸(下)

頭が良くなきゃ医者にはなれないが、頭がいいからといって医者の仕事が務まるものではない。偏差値が高いからというだけで「とりあえず医者になった」という人に、あなたは命を預けられますか?

とりあえず医学部

「いまどき弁護士や会計士になったって、働き口もなければ高収入も望めない。僕は成績もそこそこ良かったんで、目指すなら医学部かなと思って入りました。

いま、うちの大学の同期は100人いますが、『患者を救いたい』とい うしっかりした志望動機がある人は20%くらいでしょうか。30~40%が『親から勧められたから』などと何も考えずに来ている人、残りが、モテたいと か、カネ持ちになりたいというのが目的の人です。医学部を目指す理由なんて、そんなもんですよ」

昔は司法試験の合格率は3%ほどだったので、受かれば一生安泰の資格でした。ところが司法制度改革によって、法科大学院に通えば3~4割くらいは弁護士になれるようになった。その結果、需要と供給のバランスが崩れ、弁護士は安定した職業ではなくなったのです

弁護士や会計士などの資格を取っても食っていけない、メーカーなどに勤めても、業績が急に悪化することもある。となれば、医者です。リターンも大きいしリスクが少ないと考える人が多いんです

安定志向の学生たちにとって、「もっとも食いっぱぐれのない魅力的な職業」は、医者一つに絞られている。まさにいま、「医者ひとり勝ちの時代」が到来しているのだ。

 

たしかに、医師の国家資格を取れば、定年もなく死ぬまで医者として働くことができる。

「司法書士や弁護士などは、自己破産すると国家資格が一時停止してしまうのですが、医者は違う。犯罪をおかせば話は別ですが、たとえ病院の経営に失敗して自己破産しても、医師免許が剥奪されることはありません

医療過疎の地方へ行けば、働き口は確実にある。仕事の内容さえこだわらなければ、食えなくなることはほとんどない

稼げるから医者

しかし、本当に「医者になりさえすれば勝ち組」なのだろうか。天皇陛下の心臓手術の執刀医を務めた順天堂大学医学部心臓血管外科教授の天野篤医師は、「医者ひとり勝ち時代」をこう懸念する。

「受験生を教育する人々が『医者になっておけば給料も高いし、食いっ ぱぐれがないからいいぞ』と言うのは勝手ですが、現場の医者が同じことを言って学生を医学部に誘ったら詐欺に近い。誇大広告ですね。医療関係者は現実の厳 しさを知っているから『医者はいいぞ』とは言わないでしょう」

まず、収入については「医師=カネ持ち」という一般的なイメージが強いが、実情はそれほど単純ではない。都内の私立大学病院に勤める40代の内科医が言う。

「大学からの給与は600万円ほど。大学の勤務医の場合、講師という 肩書でもその程度です。他の病院にバイトに行って必死で働き、ようやく大手企業のサラリーマン程度に稼げる。カネ欲しさに、当直のバイトをする奴もいます が、この年になると体力的にもキツイ。割に合わないですよ」

前出の天野医師も「医者がすべて儲けられるわけではない」と話す。

「同じ40代の勤務医とトップ50社に入る一部上場企業の社員とで年収を比較したら、勤務医のほうが時給換算した収入は低いのではないでしょうか」

開業すれば儲けられるというものでもない。したとしても設備の維持費や人件費がかさむ上、機械の必要のない心療内科などにしても、コンスタントに収入を得るための客(患者)集めは容易でない。医者は皆カネ持ちというのは、現場を知らない人の偏見だという。入については「医師=カネ持ち」という一般的なイメージが強いが、実情はそれほど単純ではない。都内の私立大学病院に勤める40代の内科医が言う。

「大学からの給与は600万円ほど。大学の勤務医の場合、講師という 肩書でもその程度です。他の病院にバイトに行って必死で働き、ようやく大手企業のサラリーマン程度に稼げる。カネ欲しさに、当直のバイトをする奴もいます が、この年になると体力的にもキツイ。割に合わないですよ」

前出の天野医師も「医者がすべて儲けられるわけではない」と話す。

「同じ40代の勤務医とトップ50社に入る一部上場企業の社員とで年収を比較したら、勤務医のほうが時給換算した収入は低いのではないでしょうか」

開業すれば儲けられるというものでもない。したとしても設備の維持費や人件費がかさむ上、機械の必要のない心療内科などにしても、コンスタントに収入を得るための客(患者)集めは容易でない。医者は皆カネ持ちというのは、現場を知らない人の偏見だという。

驚くべき、名医の日常

そもそもの問題として、医者という仕事は「安定した職に就きたい」という程度の甘い考えで務まるものではない。たとえば前出の天野医師の場合、平日は毎日、病院に泊まり込む生活を送っている。

「朝は5時半には起きて、朝食は大学構内の自販機のパンやおにぎりを 買って食べる。当直に電話して患者さんの様子を確認したり、事務作業をこなします。8時からは、会議や取材を受けたりして、9時頃には手術室に入る。多い 日で4件をこなし、合間に会議に出たりもします。昼ごはんはほとんど食べませんね。

午後の手術が終わるのは、早くて19時台、遅いと21時頃になる。教 授室に戻るとテレビでニュースをチェックするのも日課です。それからシャワーを浴びて、その後、手術記録を書く。そうすると夜中の2時くらいにはなっちゃ いますね。1時頃にはカミさんに電話しますが、『今日は帰ってくるの?』とはもう聞かれなくなりました(苦笑)」

そうして一日を終えると、大学の教授室で4時間にも満たない睡眠を取り、翌日がまたスタートする。土曜日は、他の病院での外来や手術、講演などをこなす。今年で60歳を迎えるが、医者になった頃から現在に至るまで、30年以上こうした生活を続けているのだ。

天皇の執刀医まで務めた権威ある医師なら、もう少しラクをしてもいいのではないか—そう思う人も多いだろう。なぜそこまで頑張れるのか。その問いに、天野医師はこう答える。

「この生活が、僕にとってラクというか自然なんですよね。あとは、年 齢を重ねたいま、若い医者たちを預かる立場の上司として何かしてあげたいと思う。医者としての経験を積ませたり、つらいことを少しでも肩代わりしてあげた り。夜中に緊急手術が入っても、病院にいたら疲れている一人の代わりになれますから」

患者の命を救うために自分を犠牲にするのは、当然のこと。医師としての実力と地位が上がるほど、「責任」と「仕事量」は増えていく。それをこなす努 力をしているからこそ、トップドクターとして活躍し続けられるのだ。逆に言えば、それができないと「本物の医者」にはなれないということで……

患者の命を救うために自分を犠牲にするのは、当然のこと。医師としての実力と地位が上がるほど、「責任」と「仕事量」は増えていく。それをこ なす努力をしているからこそ、トップドクターとして活躍し続けられるのだ。逆に言えば、それができないと「本物の医者」にはなれないということでもある。

東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科教授の横尾隆医師も、次のように本音を明かす。

「患者さんを救うためには、診療だけでなく新しい治療法を開発するた めの研究、若い医師たちの教育もしなくてはいけない。患者さんを助けるという目的と責任感 が根底にあるからできますが、身を削ってやらなければならないことが多すぎます。医者という仕事が、あまりにも美化されすぎている。そんな簡単にできるも のではないと思うんですよね」

医学部を目指す学生の中で、本当の医者の厳しさを知っている人はごく限られているだろう。「頭がいいから」という理由だけで医者になる人が増え続け、現場に出て初めて「こんなはずじゃなかった」と嘆く医師は多い。横尾医師が続ける。

「いい成績を取って褒められるということを繰り返してきた子たちは、 点数を取ることが目的になってしまっています。でも、医者になった途端、評価されなくな る。患者と医者との関係は点数では表せませんから。一生懸命患者さんに尽くしても給料が上がるわけではないし、誰かが採点するわけでもない。そうすると、 なんのために仕事をするのか、目的意識を失ってしまうんです」

その結果、医療の現場にはこんな医者たちが増えている。決められた最低限のことしかせず、自分の権利ばかりを主張する「マニュアル医」だ。

「勉強のために論文を読んでおけと言ったら『勤務時間内に読めなかったら、時間外手当をつけてくれ』などと言う研修医が実際にいます。そういう人には、何かを教える気にもなりません」(都内大学病院内科医・40代)

勤務時間が終わればさっさと帰り、自分の担当する患者の容体が急変しても、当直医に丸投げ。

「根源にある『患者のために』という精神を捨てるのは、同じ医者として許せない」と横尾医師はこぼす。患者の立場からしても、こんな医者に当たったら、たまったものではない。

だが、こうしたやる気のないマニュアル医が淘汰されることはなく、次第に増えていっているのが実状だ。

「僕が研修医の頃は、定時を過ぎても働くなんて当然のことでしたが、いまの時代、強制することはできません」

NTT東日本関東病院内視鏡部部長の大圃研医師はこう言う。自分の権利ばかりを主張する部下に、医者の志をいちいち説く暇はないし、反発されては組織が崩れる。そういう医者の生き方もあると認めざるを得ないという。大圃医師が続ける。

「ですが僕自身は、患者より自分の都合を優先するなんてあり得ないと思っている。人に強制はしませんが、そういうスタンスの違う人とは一緒に仕事はできないですね」

医者間「格差」が拡大中

大圃医師が率いる部のスタッフたちは、毎朝7時には病院へ来て、帰りは深夜0時を過ぎるような生活を当たり前にこなしている。

「大変なんだけど、それで結果が出て期待されると、それに応えようと思って頑張れる。良いスパイラルに入っていくんです」(大圃医師)

逆に、努力しない医者は一定のレベルに達することはない。マニュアル医と最前線で活躍する医者の能力は、どんどん引き離されていくことになる。医者の間の「格差」は確実に広がっている。

さらに言えば、「偏差値が高いだけの医者」には、こんな弊害もある。大圃医師が指摘する。

「臨床医は頭の良さよりもコミュニケーション能力のほうが重要でしょ う。さまざまな事情を抱えた患者さんに合わせて臨機応変に対応し、信頼関係を築くことはも ちろん、病気や治療について理解をしてもらわないといけない。医学ができることと、医者として優秀かどうかはまったく別です」

冒頭で語った医学生は、「僕は人間が好きではないので、医者になったら予防医療の方面に進もうと考えています」と語った。人の命に関わる医者という仕事に就こうという学生が、「人間が嫌い」と当然のように言い放つ—だが、これが現状だ。

「医者ひとり勝ちの時代」に起こる不幸は、医者たちの間だけでなく、我々患者にも忍び寄っている。

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