宮嶋茂樹 ウクライナ人が「親日」の理由教えたろ

そうなんですね

 

【直球&曲球】宮嶋茂樹 ウクライナ人が「親日」の理由教えたろ

不肖・宮嶋、ウクライナの首都・キエフ市内で、ロシア軍の空襲におびえる日々を送っとったのである。そんな異国の地にも、東北が再び、震度6強の地震に襲われたという報が飛び込んできた。不安である。心配である。ロシア軍に包囲され、いつ総攻撃が始まり、侵略者の戦車のキャタピラーの〝サビ〟にされかねん恐怖よりも、東北の民が再び味わった不安の方が上やったかもしれん。

そんな東北でや。ロシア海軍の戦車揚陸艦4隻が、津軽海峡を堂々と通りよったんや。しかも、ウクライナ方面に戦闘車両などを輸送しとった可能性がある、っちゅうやないか。同じころ、中国の無人偵察機が、わが国の東シナ海上空の防空識別圏に進入、空自の戦闘機がスクランブル(緊急発進)をかけたんやで。やっぱりアイツらグルやないか。ウクライナの次は台湾とちゃうで。北海道かもしれんど。ここは「共通の敵」を持つ国同士、わが国とウクライナは、さらに連帯を強めるべきであろう。

それやのに、内地(日本)では、戦争や津波の不安も知らず、平和に惰眠をむさぼりながら、やれ「どうせウクライナは負けるんやから、早う降伏せえよ」やの、ウクライナのゼレンスキー大統領がオンライン(リモート)でやった国会演説に対して、「戦争の当事者を国会で演説させるな」やの、民族の気概も愛国心も理解でけん連中が騒いどるのである。

ワシは、そんな連中と違い、現地のウクライナ人と向かい合ったのである。だから言わせてもらう。ウクライナ人はやるで。紆余(うよ)曲折はあっても最後には勝利する。それも意外に早いかもしれんど。

それから、ここに来て気付かされたことやが、ウクライナ人は親日的やで。それは、一度だけとはいえ、日本が日露戦争で、大国ロシアに勝ったことで親近感が芽生えたからである。日本人と分かると、握手を求めながら「クリル(千島列島)、クリミア」とささやく。

そうである。日本とウクライナ双方には自国の領土を不当に奪われたという共通の敵(ロシア)がいるのである。

【プロフィル】宮嶋茂樹

みやじま・しげき カメラマン。昭和36年、兵庫県出身。日大芸術学部卒。写真週刊誌を経てフリーに。東京拘置所収監中の麻原彰晃元死刑囚や、北朝鮮の金正日総書記(当時)をとらえたスクープ写真を連発。写真集に『鳩と桜 防衛大学校の日々』。

 

その 宮嶋さん 登場↓

日本人カメラマンが見たキエフ ロシア軍の“包囲”で厳戒の街 カメラマン宮嶋茂樹氏が取材

 

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