渋谷区 なぜ いま 同性カップル

【産経抄】 4月4日

 どうしてこんな人が国会議員になっているの、というお叱りの声が、小社の読者サービス室に毎日のように寄せられている。確かに、社会人としての基本ができていないお粗末な議員が多すぎる。

  ▼病気で国会を休んだ翌日に男性と旅行に出かけた、上司の大臣が辞めた夜に飲み歩いて同僚議員と路上で接吻(せっぷん)した、「ママでも金」と世迷(ま) い言を吐いた金メダリストはどうの、とくだらない醜聞が週刊誌をにぎわしている。他人の色恋にくちばしを入れるほどやぼじゃないが、税金で賄われる給料分 はちゃんと仕事をやってもらいたい。

 ▼道府県議選が昨日告示された。政務活動費をちまちました私用に使い、会見で号泣した元兵庫県議を持ち出すまでもなく、地方議員のレベルも疑問符がつく。もっと問題なのは、世間の関心が薄くなりがちな自治体や議会が、暴走しやすいことだ。

 ▼同性カップルに「証明書」を発行する条例が成立した東京都渋谷区は、その典型だろう。性的少数者への偏見解消は大事だが、あまりに拙速で、読者サービス室に寄せられた意見は、ほぼ反対論一色だった。

 ▼なぜ、今期限りで退任する区長が条例制定にこだわったのか。保養施設として区が伊豆の旅館を買い取ったのが遠因、との説もある。その旅館は建物が古く、アダルトビデオ撮影にたびたび使われたいわく付きの物件なのに、億単位の税金がつぎ込まれた。

  ▼醜聞になりかけたところに、降って湧いたように提出されたのが、「同性パートナー条例」というわけ。幸いにして26日には、区長選も区議選もある。渋谷 区だけでなく、有権者の皆さんは、真剣に一票を投じていただきたい。ろくでもない首長や議員を選んで被害を受けるのは、有権者なのだから。

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