うつ病は「お手玉」で治す

ゲンダイネット 2010年04月13日
うつ病は「お手玉」で治す【すこやか生活術】 (04/13)
 
●薬と手を切れる
 疲れやすく、何事にも興味を持てず、喜びの感情もわかない。食欲もなく、強い罪悪感に襲われ、眠れない――。
 いまや特別な病気ではなくなったうつ病に苦しむ患者は、100万人を超えるという。その治療には抗うつ薬が欠かせないが、問題は副作用。よく使われるSSRIは、従来のうつ病の薬に比べて強い副作用はないものの、吐き気や頭痛、性欲低下などはある。暴力をふるうなど攻撃性が高まるとの報告もある。
 そんななか、“お手玉”でうつ病治療を行い、患者が薬とオサラバするのに成功している病院があるという。「ヘルスアートクリニックくまもと」(熊本市)だ。中原和彦院長に聞いた。
「うつ病はストレスや疲労によって脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが崩れて引き起こされる病気です。治療には脳の状態を整えることが必要です。それにはお手玉が一番。うつ病の患者さんは過去や将来にばかりとらわれて、“今”がない。お手玉をすることで“今”に集中でき、しかも左右の手を使うので脳のバランスが良くなるのです」
 中原院長は九州大学心療内科の故・池見酉次郎教授が提唱した「ヘルスアート(健康芸術)」を治療に応用、10年ほど前からお手玉を使った治療を開始。これまで数百人のうつ病患者を治療してきたが、多くが2~6カ月で薬をやめられたり、服用量を減らすことに成功したという。
「30代の女性は抗うつ剤を15年近く服用していたが、治療開始4カ月ほどで不眠、憂うつ感といった症状が消え、薬をすべてやめることができました。また、40代のある男性は、うつ病で休職していましたが、お手玉治療がキッカケで症状が消え、職場に復帰しました」

●崩れた脳のバランス整えるのに一番いい
 お手玉によるうつ病治療の効果は、鹿児島大学医学部心身医療科との共同研究で証明済みだという。
「両手で2つのお手玉を30秒間操っているときの前頭葉の血流は、始める前に比べ増えていて、脳が活性化されていることが明らかになりました。これは日本心身医学会で発表されました」
 お手玉のやり方は簡単だ。「はとぽっぽ」や「もしもしかめよ」などを歌いながら、リズミカルに行う。ただし、時々は反対回しにするのがミソ。さらに集中するという。お手玉を放り投げた軌跡で、空中に絵を描くイメージを持つようにすれば、効果はさらにアップするという。
 さらに、中原院長はお手玉治療をする前に呼吸法の訓練をすることが大切だという。
「ティッシュペーパーをハンガーに吊るし、ティッシュが水平になるまで吹きます。それを10回。うつ病の人は、これがなかなかできません。呼吸中枢も乱れているからです。しかし、やり続けることで、生命維持をつかさどる神経が回復する。そのうえで、お手玉をすると効果がさらにアップします」
 呼吸法とお手玉を1日3~4回繰り返し、3~4カ月もするとうつ病に対する効果が表れるという。

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