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古関裕而のライバル古賀政男は自殺未遂を乗り越え大成した|今週の「エール」
古関裕而のライバル古賀政男は自殺未遂を乗り越え大成した|今週の「エール」豆知識
虚実織り交ぜて進んでいく「エール」の再放送シリーズも第6週(7月28日~8月1日)に入り、主人公・古山裕一(窪田正孝)とヒロイン関内音(二階堂ふみ)がとうとう結ばれるが、そこに至るまで苦難の連続だった。
世界大恐慌の影響で決まっていた欧州留学が取り消され、自暴自棄になる裕一のために、なんとかレコード会社の専属契約を取ろうと奔走する音。だが、本命のコロンブスレコードは、すでに木枯正人という新人と契約。裕一とは契約できないと音は追い返される。そこで口添えするのが大物作曲家・小山田耕三(志村けん)。なんとかコロンブスとの契約に漕ぎ着け、裕一と音は結婚する。
さて今回は、新人作曲家の木枯正人にスポットをあてたい。演じるのは人気ロックバンドRADWIMPSのボーカル兼ギターの野田洋次郎(35)。世界各国で公開され、日本映画史上、最大のヒットとなった「君の名は。」の全楽曲を同バンドが担当。英語バージョンも含め、そのほとんどを野田が作詞作曲した。今もっとも注目される日本人アーティストといっても過言ではないだろう
この野田が演じる木枯のモデルは古賀政男。生涯に作った曲は約5000曲。古山裕一のモデル古関裕而もほぼ同じ曲数を作曲した。いわば、昭和を代表する両巨頭である。
ドラマでは古賀が先にレコード会社と専属契約を結んだことになっているが、実は5歳下の古関のほうが半年ほど早く日本コロムビアの専属になっている。実際に小山田耕三のモデルである山田耕筰の推薦があり、それが大きくモノを言ったようだ。
■マンドリンで頭角を現す
福島の老舗呉服屋で何不自由なく育った古関とは対照的に、古賀の福岡の生家は貧しかった。父は瀬戸物の行商をしていた。古賀が7歳の時、その父が急逝。兄を頼って朝鮮半島に渡り、商業学校を卒業。その後、日本に戻り、大阪の商店に勤め、明治大予科に入学した。
商業学校時代に兄から贈られたマンドリンを弾いていた古賀は、明治大でマンドリン倶楽部を創設。音楽家としてみるみる頭角を現す。しかし、最上級生の夏休み、古賀は自殺未遂を起こす。東北のひなびた温泉で突発的にカミソリを首筋にあてたのだ。血が噴き出したが、友人の声がして我に返った古賀はハンカチで患部を押さえ、事なきを得たのだった。
失恋が原因とも言われたが、今もって本当の理由はわかっていない。だが、この体験は古賀に大きなきっかけを与えた。絶望の中、慟哭しながら見た蔵王の夕日のイメージを古賀はそのまま、曲にした。「まぼろしの…」と始まる古賀の代表曲「影を慕いて」である。
「エール」第7週の33話(8月5日)では、野田洋次郎がこの「影を慕いて」を弾き語りする。必見である。
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