「騙す、脅す、殺す、『中国は世界一の侵略国家だ』」(2-2)

「騙す、脅す、殺す、『中国は世界一の侵略国家だ』」(2-2)
 -人口減と平和主義、軍事力低下の危険性


 <狡猾な麻薬戦術>
 ぺマ:でも本当は既にもう日本のあらゆる部分が麻薬を打たれたような状態ではあります。

 ぺマ:もっと遡れば、7世紀から9世紀のチベットはとても人口が多く、強い国でした。その時、明朝はチベットに軍隊を送るよりも僧のスポンサーになることを考えた。そしてチベットの僧に大師という称号を与えたため、チベット人は喜んで人口の25%が僧になりました。すると、その25%の男性は結婚しません。そのうえ、平和主義になりました。
 それまでチベットは騎馬民族ですから、戦車もない時代には非常に強い国だったわけです。しかし僧が増えて平和主義になり、軍事力は衰退した。これが中国の麻薬、知恵です。

 ぺマ:私が頭にきているのは、アメリカは日本国を同盟国だとしていますが、最近のペンタゴンの文献には尖閣諸島を日本名で書いた後にスラッシュ(/)を引いて、中国名を書いています。中国はこういうところから少しずつ既成事実を作り、後に「前からこう書かれているではないか」と言い張ります。
 このような中国人のやり口に負けた原因の一つは、私たちチベット人にあるということを反省しています。あまりにも仏教を信仰し過ぎました。僧を大事にしましたが、その僧こそが中国から肩書きを貰い、寄進してもらい、どれだけ立派な寺を建てたかを競うようになってしまった。

 <松下幸之助も取り込まれた>
 ぺマ:きちんと調べるとよくわかると思いますが、たくさんの日本人が中国の刑務所に入っています。どういう人たちが刑務所に入っているかというと、皆、成功した人たちです。
 成功すると税金を払わなければなりません。その税金の支払でもめたりすると、別件逮捕する。その人の名誉にかかわるような罪、例えば女性絡みなどで逮捕します。すると、家族も表だって騒げません。しかし、これについて日本人は全く知らない。もっと知るべきです。
 
 <台湾の次は沖縄だ>
 石平:領土の話で言えば、台湾が自治区になれば、次は沖縄。沖縄が自治区になれば、次は本土です。(中略)中共内部の破綻を、外部を侵略することによって取り戻すしかありません。

 ぺマ:最近では政治犯以外の刑犯罪者は、チベットなどの自治区に志願すれば、刑を免除されます。するとガラの悪い元犯罪者が国からの融資をもらって、自治区に定着していく。かってのオーストラリアのようなものです。そうして現地の住民よりも中国人の人口を多くするという政策です。内モンゴルは完全に中国人の方が多くなりましたし、チベットも場所によっては中国人の方が多くなってしまいました。

 石平:そういう意味でもあの青蔵鉄道は、チベット滅亡への序曲です。

 ぺマ:まさに、先ほどから出ている近くの者から麻薬を打つ手法です。チベット省、ネパール自治区への第一歩でしょう。ですから私は常々日本政府は、ネパールの王室を支援するようお願いしてきました。国王も皇太子もよい人物ではありませんでしたが、王室であることで何かが起こったときに民族の求心力が高まるからです。
 日本はこういう問題に疎く、東アジア共同体などと言っていますが、マレーシア、インドネシア、タイ、カンボジア、ラオスにどれだけの華人、華僑がいるかということです。そして誰が経済を握っているか。これは目に見えないもう一つの中華思想のテリトリーです。

 ペマ:私はいつも思うのですが、日本軍が中国に対して残虐行為を働いたなどと中国は言いますが、日本人に中国人のいうような残虐行為を行う発想はありませんね。あれは自分達がやったことではないでしょうか。腹を割き、胎児を引きずり出したりする習慣は日本にはありませんよね。

 石平:全くその通りです。恥ずかしながらあれは我が漢民族の習慣です。そして、日本軍が残虐行為を行ったということにして、自分達の罪を消そうとしたわけです。

 <中国は噴火寸前>
 ペマ:そもそも昔、日本が言っていた大東亜共栄圏と東アジア共同体はどこが違うのか。

 石平:おかしいのは、その同じような東アジア共同体を唱えている中共が、大東亜共栄圏を唱えた日本は悪だとぐちぐち言っていることですね。

 ペマ:私は北京政府にはもう選択の余地はないと思っています。まず、徐々に民主化していくということです。その場合、いきなり民主化すると大混乱に陥るので、民主社会主義的な要素を取り入れて、徐々に民主化する。
 それから、1億人以上の人口がいる国で連邦制をとっていないのは日本と中国くらいです。ですから、連邦制のようなものを実現していくということです。

 石平:ペマ先生の言われるように、いい方向に変わる可能性もあります。では誰が中国をいい方向に変わらせるのかと言えば、アメリカと日本です。特に日本の役割は大きい。
 日本は常に「中国が中華帝国的な侵略行為に出るのであればこれを断固、阻止する」という明確なメッセージを出さなければなりません。すでに尖閣諸島の問題で中国の第一歩は出ています。ここで既成事実を作られれば、最後は日本省になってしまうのです。

 ペマ:周辺諸国のためにも、日本の役割は大きいと思います。ですから私たちが中国に騙された歴史を教訓にして欲しいですね。(「告発対談」WILLー2008年3月号)


真中 行造のページ  2008年3月18日より 引用
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