西村眞悟
・・・従って、この談話を発したから友好が深まるなど嘘っぱちだ。
この談話によって、これから気の滅入る、腹の立つ「賠償」、「金払え」の話が始まるのだ。
さて、この談話と村山富市談話は、菅氏や仙石氏が村山談話を土台にしたといっているように一対である。
つまり、村山談話は「総論」である。そして、菅談話は「各論」である・・・・
もっとも、菅が土台にしたという村山談話ほどばかばかしい談話はない。談話を出した直後の記者との一問一答を再現したい。
村山談話の要点は、「我が国は遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで・・・植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」という点である。
記者が村山に質問した。「遠くない過去の一時期とは何時ですか」、村山答える、「・・・分かりません」。
また、記者の質問、「国策を誤りとは、具体的に何をどう誤ったのですか」、村山答える、「いや・・・あ・・・分かりません」。
これが菅が土台にした「総論」である。
要するに、「よう分からんが、何しか、日本は悪い国や」、という談話だったのである。
この村山談話を、以後歴代内閣つまり自民党が引き継いできたのだ!なんたる馬鹿馬鹿しさか!なんたる国民への裏切りか!