あまりの悪臭に飛行機から下ろされた乗客 「おなら」成分を撒き散らしながら拡大する「ガス壊疽」の恐怖

 いつも 面白い話をしてくれる マルチタレントの伊東さん

今回も 読んでいるうちに 細菌学が 楽しくなりそうです

伊東 乾

あまりの悪臭に飛行機から下ろされた乗客

「おなら」成分を撒き散らしながら拡大する「ガス壊疽」の恐怖


文中の細菌名 ラテン語が でてきますが 語源を調べると 親しみが わきませんか?
下のサイト 勉強になります
語源で覚える細菌の学名 - 英語たんの部屋(仮題

ディフィシル菌

Clostridium difficile

clostridium「糸を紡ぐ」

difficile「扱いにくい」

見ただけで英単語difficult「難しい、気むずかしい」を連想。成長が遅く、培養が困難であることに由来するようである。

 



 

ウェルシュ菌

Clostridium perfringens

clostridium「糸を紡ぐ」

perfringens「壊れた」

分離培養したWelchにちなみ、かつてClostridium welchiiという学名で呼ばれていたことがあるため「ウェルシュ菌」と呼ばれている。しかし、より早く命名された学名であるC. perfringensに変わった。

perfringensについてはラテン語per「~を通して」とfrango「壊れた、粉々の」を語源とするらしい。ガス壊疽の原因菌となるので、ガス壊疽の部位が壊死することを指していると考えられる。


 

 

ボツリヌス菌

Clostridium botulinum

clostridium「糸を紡ぐ」

botulinum「ソーセージ」

ボツリヌス菌は、中毒を起こしたハムから最初に単離された。昔のヨーロッパ、特にドイツにおいてはハムやソーセージで中毒が多かったこと(”Sausage poisoning”と呼ばれた)からこの学名がつけられた。


破傷風菌

Clostridium tetani

(※DPTワクチンのT)

clostridium「糸を紡ぐ」

tetani「痙攣、破傷風の」

clostridium属は芽胞を形成するため「糸を紡ぐ」が語源だとおもいきや、どうも菌の形状が紡錘形であることに由来しているようである。なお、日本語版Wikipedia「クロストリジウム属」には異なる語源が書かれているが、文献や英語のサイトを読んだ結果「糸を紡ぐ」が多数であった。

tetaniは古来より「破傷風」という意味の語幹を形成するが、「痙攣」の意味もある。破傷風の症状である強直性痙攣も同時に覚えることが可能である。さらに言えば、低カルシウム血症などで起こるtetany「テタニー」が関連語である。

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