イタリア人は千円で作ったものを全世界で10万円で売るような事が得意


有名ブランドを買う心理

外国特に欧米先進国には歴史ある有名ブランドが多く、日本にはあまり存在しない。

最近ある外国のスポーツ選手がグッチのTシャツを着ていて、気になって値段を調べたらアマゾンでは48万円で売っていました。

グッチのロゴ以外は3千円で売っている商品と区別がつかず、製造原価は恐らく3千円でしょう。

正直買う気が分からないが本人はとても満足気で、しかも誇らしげに写真に写っていました。

そのスポーツ選手は資産100億円以上でプール付きの豪邸を所有していて、Tシャツが50万円でも気にしないタイプです。

韓国の南大門あたりでは欧米有名ブランドの偽物を売る店が大量にあり、ユーチューブでいくらでも動画を見ることが出来る。


少なくとも映像では本物と同じで見分けがつかず、もしかしたらウイグル辺りの同じ工場で作っている可能性もあります。

仮に本物と偽物を同じ場所で作っていたらそれは偽物なのか、疑問に思う所です。

欧米有名ブランドが高く売れるのはブランドイメージの為で、製品自体が優れているわけではない。


グッチの財布もユニクロやワークマンの財布も、実用性ではそれほど違いは無い筈です。

ネスレという会社があり世界最大の食品企業ですが、ほぼ大した物は売っていません。

キットカットはそこそこ美味いしコーヒーもそこそこ美味いが、もっと美味しい日本製のは存在します。


宣伝の意味が分かっていない日本企業

人々は森永やブレンディでも良いがネスレを買っていて、世界中の人々がそんな動機でネスレを買っています。

ネスレが優れているのは全世界でまったく同一品質で買えるのと、イメージが優れている点です。

グリコと言えばグリコの看板、森永と言えば安倍昭惠夫人とグリコ森永事件を連想するだけでブランドイメージはない。


BMW、ベンツ、VWのドイツ車御三家は日本でとても人気があり、中国やアジアでもドイツ車は高級車と見られている。

トヨタ、日産、ホンダの御三家にも高級な車はあるが、ブランドイメージはない。

資産100億円のスポーツ選手がトヨタを買うとしたら、それはトヨタの車が優れているからで、他に理由はない。


だがBMWやベンツはトヨタより劣っているとしても買う人が居て、彼らはブランドイメージを買っています。

上流階級の夫婦がパーティに招待されたら車はロールスロイスかベンツ、間違ってもプリウスではない。

欧米ブランドが最も重視しているのはイメージと宣伝で、彼らの努力のほとんどは宣伝に向けられている。


昔デビアスという会社が日本で「結婚指輪は収入の何か月分」というCMを流し、あっと言う間にそれが日本の常識になった。

日本人は「全世界の人がそうしている」と思い込んだが、デビアスが仕組んだ宣伝に過ぎなかった。

ロールスロイスは昔「なぜならロールスロイスは故障しないからです」のようなCMを流し、高級イメージを普及させた。

実際には故障して苦情を言うと「それは故障ではなく消耗品です」と言われ国産車の何倍も請求されるそうです

日本企業はこうしたイメージやブランドを構築しようという考えすらなく、結果いつも欧米ブランドに負けている。

原価が3千円の製品を数10万円で売るのがイタリア人で、正直彼らの商売はうまい。