「徘徊」言い換えませんか 「ひとり歩き・外出・お出かけ…」 

「徘徊」言い換えませんか 「ひとり歩き・外出・お出かけ

本人の立場になって 朝日新聞

 「痴呆(ちほう)」が「認知症」という呼び名になって今年で10年。呼び名の変更が病気への偏見を解消するのに役立った、という声があります。今、介護現場では、「徘徊(はいかい)」を、他の言葉に言い換えられないか、模索する動きがあります。

 「徘徊」とは「どこともなく歩きまわること」(広辞苑)をいう。認知症の人がひとりで出歩くことを、この言葉ではなく、《ひとり歩き》と呼び、本 人の気持ちに寄り添った地域ぐるみの理解と支援を広げたい。そんな思いから生まれた冊子が「認知症『ひとり歩き』さぽーとBOOK」だ。

 名古屋市社会福祉協議会の瑞穂区東部・西部いきいき支援センターのケアマネジャーや介護施設の管理者、介護経験のある家族らが編集し、今年2月、3千部を発行。ひとり歩きの例や周囲からの声のかけ方、介護する家族の対応法を紹介する。

 もともとは、編集委員で認知症対応型デイサービス「あつまるハウス駒方」所長の皆本昌尚さん(40)が4年前に使い始めた。当時、管理者だった介 護施設で、認知症の人が出歩くことを職員が徘徊と呼び、「意味もなく歩き回る問題行動」として玄関のカギを閉めるなど監視することに疑問を感じたという。

 「認知症の人が歩くのには帰宅や買い物など、その人なりの目的や理由がある」という皆本さん。「目的もなく歩き回るという意味で使われがちな言葉でなく、本人の立場からみた言葉を使い、外に出る気持ちを理解してほしかった」と言う。

 《ひとり歩き》は、認知症の人のあるがままの姿を表した言葉。利用者の家族に説明すると、「迷惑な存在でなく、大事にしてもらえている安心感がある」と言われ、これでいいんだと実感できたという。

 編集に関わった洞谷(ほらがい)隆子さん(62)は、ヘルパーの研修で徘徊という言葉を習い、自身も使ったが、亡き義母を介護して違和感を持っ た。「多くの人は、わかりやすく伝える共通語として徘徊を使うのでしょう。でも、何もわからない人と言われていると感じる家族もいる。自分の気持ちを言え ない本人が、一番つらいのではないでしょうか」・・・

 また、埼玉県で介護施設などを運営する「暮らしネット・えん」では、《単独外出》《散歩》。「一人で出かけられた」など状況に応じた言い方もす る。兵庫県の社会福祉法人「きらくえん」の市川禮子理事長は、《外出》《お出かけ》《お散歩》という言葉を使うよう、30年前から介護職員に指導している という。

 一方、福岡県大牟田市で「徘徊SOSネットワーク模擬訓練」を10年前に始めた認知症ライフサポート研究会代表の大谷るみ子さんは、「徘徊という言葉が適切とは思わない。ただ、生活の中の意味のある行動だと伝わるぴったりした言葉が、今は見つからない」と話す。

 ニッセイ基礎研究所の山梨恵子・准主任研究員は「徘徊という言葉を見つめ直すことは、認知症の人の視点に立った支援を考えるヒントになる。言葉だけにとらわれず、本人の行動の背景にある思いや、本人が望む生活を知ることが大切」と指摘する

以上の記事 朝日新聞朝鮮日報?? なんて読む気もしない私は 柳川の脳外科先生のコラムで 知りました↓

院長のここでしか言えないお話

言葉狩り

・・・痴呆症を認知症に変更したのは、侮蔑感が含まれるから、痴呆では病気の実態を正確に表してないから、だそうで、言葉狩りさんたちにはもちろん前者が主な理 由です。こういうお為ごかし、表面だけの取繕い、弱者の味方振りが正義と振り回すわけです。こういう用語の変更が病気の偏見を解消するのに役立ったと自画 自賛もして、今回の新たな用語変更の根拠理由づけにしてます

 どうしてそんなに憎々しげに言うのか、ですか。憎々しいからです。日本語として長い歴史を経てきた多くの言葉を差別用語と切り捨てる、それで当然と平然と している傲慢さが鼻もちなりません。

ま、私の意見はさて措いて。どう変えようと言うのか。

ひとり歩き、外出、お出かけ、お散歩、単独外出、といった全国各 地の介護施設で既に使われている用語を紹介してます。徘徊がどうしていけないのですかね。お散歩?いや、どこでどんな言葉遣いしても、どんな呼び方しても それはいいことですが、段々に幼稚になって行くこの風潮には怖気が立つというか胸が悪くなるわけです。こんなことをどうして世間に広げなければならないの でしょうね

障がい者が一番の典型と思います。害、が気に入らぬというわけですが、障害、障害者ともに立派な日本語です、軽蔑とか侮りとかいちいち感じま せんよ。碍、礙と他にも候補字があったのでしたが、どれも「悪い」意味ですからね、連中は気に入らぬのです。

弱者の気持ちなるものを振り回して、他の意見 を許しません。で、一番不細工な漢字と仮名の混ぜ語を平気で使います。自分らだけがちゃんとそういうところに配慮できる常識者だと言いたいのでしょう。徘徊は徘徊ですからね。

もちろんこういう医学用語、専門用語、術語をそのまま一般に使い放すのも衒学趣味で嫌味な事ではありますが、だからといっていきなり 平易化という看板の元に幼稚幼児語に置き換えてよしとする、いわば市井人を小馬鹿にしたような(実際見下しているんでしょうけれどね)考え方も気に入らぬ というわけです。言葉狩りとはよく言ったことで、こういう瑣末に嬉々としている連中には気をつけろということではあります。

 

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