楽しくなかった人生を楽しくする

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楽しくなかった人生を楽しくする

快の感情である良い気分でいさえすれば、全てが思い通りになり、自由で、人生は喜びになる。
こう言うと、大抵の人は納得しない。
なぜなら、ほとんどの人が、本当の快を知らないからだ。
我々は、デタラメの、歪んだ快しか知らない。
ほとんどの人が、幼い時から、親や学校の先生に褒められた時に快を感じるようプログラムされる。
嘆かわしいことだ(笑)。
親の言いつけを守った時や、試験で良い点を取った時に褒められて「快らしきもの」を感じ、その味をしめて、引き続き、親や先生に褒められようとするが、残念なことに、褒められるために不快なことをするようになってしまうのである。
しかも、本当の快を感じるようなことをすれば、親や教師に非難され、それでやがて、自分が本当にやりたいことが何なのか分らなくなってしまうのだ。

そんな生活を送っている中で、やがて、自分が本当に快を感じることは、食欲、性欲、名誉欲、支配欲を満たすことだと思い込んでしまうのだ。
ところが、間違った食欲の満たし方、間違った性欲の満たし方をしても、隠れてやる限り非難されないし、隠しやすい。
(極端に言えば、高校生が隠れて酒を飲んでも、バレなきゃ平気だ 笑)
だが、これらの欲求は、肥大化するという最悪の性質を持っている。
だから、食欲、性欲、名誉欲、支配欲に取りつかれた者は、大きくなり過ぎたそれらの欲望で必ず破滅する。
ヒットラーのように盛大に破滅することは珍しいにしろ、実際のところ、ほとんど人が、根本的にはヒットラーと同じような破滅をするのである。
なぜ、いとも簡単に、そんな破滅をするのかというと、思い返すと解ると思うが、良い食事をしたり、良い男女交際をしても、褒められることがないので、そういった欲求を正しく満たす方法を知らないからだ。
良い食事とは、焼き肉を「爆食い」したり、酒を「浴びるほど飲む」ことではない。
質素な食べ物を適量、静かな心で食べることが、本当に良い食事であるが、そんなことをしたって、褒められないし、それどころか、テレビの広告宣伝によって、過度に美味な食べ物を過度な量食べることが良いことだと洗脳され、実際、そんなことをすると、初めのうちは、本当の快らしきものを感じてしまう。そこで騙されたら、もう終わりだ。
良い男女交際なんてものも知らないので、ビートたけしが昔よくギャグで言っていた「ねーちゃんのパンツ脱がすことしか考えていない」が本当になってしまうのだ。
ねーちゃんならまだいいが(本当は良くないが)、最近は、無力感による劣等感が原因なのだが、若過ぎる女の子(あるいは男の子)を狙う者が増えるなど、歪みの限界を超えているのであるが、それを、奇妙な法で取り締まれば、さらに歪むことを理解しない頭の悪い者が、政治家や教育者や学者になってしまっているから、救いようがない。

ただ、上のような悪いことに意識を向けすぎてはいけない。
単に、これまでの自分がそうであったということに気付けばそれで良いだけである。
そして、良い食事、恋愛、栄光、規律について考えるようになれば良い。
ワイドショー番組などで、過度に食欲をそそる肉料理等を見せ、人気タレントやアナウンサーらが「たまりませんねえ!」と相好を崩すのを見て、それに容易く同調する愚か者になってはならない。そんな食事が行き着く先は肥満と病気と、さらに、精神の破滅である。
ただし、そういったものへの反発で、極端に単純な食事を、極端に少なく食べることもまた、歪んだ快なのである。
(例えば、玄米1日1合以外食べないというような自称賢者・聖人は、やはり心が歪む可能性がある)
食事とは、空腹な時に、最小限の味付けをしたものを、適量食べて、お腹がもたれない状態で満足することで、本当の快を感じ、それは、一生使える快である良い気分をもたらしてくれる。

この世界は「良い気分でいれば良いことが、悪い気分でいれば悪いことが起こる」仕組みになっている。
間違った食事をすると、どんどん悪いことが起こり、地獄に直行するが、良い食事をしていれば、他のことでも良いことが起こり続け、心からの願いを容易く達成出来るようになる。
恋愛も同じようなものだが、本来、こんなことは簡単なはずである。
そして、実際に簡単だ。
恋愛は色情でもなければ、戦いでもない。
歪んでいない自然を見たり、それを思うことで、真の快、新の気分の良さがどんなものか分かると思う。
ただ、人生がアクティブなものであることも確かだ。
悟るとは、不活性な老人になることではない。
まあ、全体含め、「静かに」笑顔になり、ガッツポーズをしておけば、良い方向に向かうだろう。
間違った方向に行く者は、いつも険しい顔をして、うなだれていたり、逆に、ふんぞり返っている。
今すぐ、笑顔になり、ガッツポーズをしておこう。ただし、静かに。

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