難病の肺動脈性肺高血圧症 薬高額…健保組合の財政直撃

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難病の肺動脈性肺高血圧症 薬高額…健保組合の財政直撃

肺動脈の血圧が上がり、進行すれば心不全で死亡する恐れのある肺動脈性高血圧症(PAH)。発症原因が不明で根治が極めて難しいうえ、患者は思わぬ壁にぶつかっている。治療に効果的とされる薬の価格が高額。難病のため患者負担はほとんどないが、健康保険組合が費用負担を嫌って脱退を求めるケースなどがあるという。命を維持する薬を必要量使えないという事態に、患者や家族でつくる団体は問題解決を訴えている・・・

フローランの1カ月の薬代は500万円を超えるケースもしばしば。中には700万円を超えることもある。

 1カ月500万円としても年間で6000万円。あまりに費用がかかるため、同会の会員の中には健保組合の財政が破綻(はたん)するとして、組合からの脱退を求められた人もいるという。さらに、フローランを使用した病院が健保組合に費用を請求したところ、そんなに使う必要はないとの査定を受け、病院が不足分を負担したケースも報告されている。

 このため、病院によってはフローランの処方をやめたり、治療に必要な量を投与しなかったりといった問題が起きているという。村上さんは「そういうことを知らないで亡くなっていく患者もいる。声を上げないとしようがないんです」と事態の改善を求める

より詳しくは ↓
特効薬が使えない 肺動脈性肺高血圧症とフローラン - Infoseek 内憂外患

1999年の承認時点で、0.5 mLバイアル(溶解剤付)の価格は、米国が19.1ドル、日本が21,735円、1.5 mgバイアル(溶解剤付)の価格は米国が38.2ドル、日本が37,994円だ。実に10倍の差がある
・・・開発コストを少数の患者で回収することを念頭においていた・・・
約10年間、難病を抱える患者・家族を、このような状態においてきた

厚労省が薬価改訂時に再算定することだ。これは、もっとも即効性のある解決法である。問題は、官僚は、製薬企業などの関係各所の調整に手間取る可能性が高いこと。世論が盛り上がらなければ、少しだけ下げて、「やったふり」で終わる公算が大きい。

フローランは、全ての特許が切れていて、ジェネリックの開発が可能。・・・製造コストが高い注射剤だ。多額の初期投資が必要になる。このため、ジェネリックメーカーにとっても、開発の優先順位は低いと言わざるを得ない。

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