日本人が想像できない中国の信用スコアと身分証制度

日本人が想像できない中国の信用スコアと身分証制度

オバマのパロディ身分証

こうしたもので全国民の行動が追跡管理されている

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画像引用:http://image.news.livedoor.com/newsimage/f/1/f1b58_249_2010-09-26-145831.jpg

信用スコアは素晴らしいか?

日本ではマイナカードが事実上義務化され事実上の国民ID制度が始まっていて、犯罪歴や保険や福祉、納税などの情報が一元化されようとしています

アメリカや中国では既に信用スコア制度が普及していて就職や賃貸やローンを組むのにID番号を見せなくてはならず、個人情報の保護はされない

アメリカでアパートや自動車ローンの申し込みでID番号を教えると彼らのパソコンでは氏名や生年月日やローンの返済情報など多くの情報が丸見えになる

中国では個人の債務情報や犯罪歴、交通違反から学校の成績などあらゆる情報を国家が握っているが、その情報はアリババやテンセントから流れている

中国では支払いの95%がQRマネーだがこれを利用するにはアリババなどのアプリに登録する必要があり、登録して利用すれば情報が蓄積される

アリババで買い物し地図を見て就職アプリも利用し、ローンの申し込みもしたらその情報はすべて公安と警察に共有されている

中国には日系や欧米企業を含めて全ての情報を国家と共有しなくてはならないという法律があり、プログラミングソースや設計もすべて国家が情報を所有している(隠すと逮捕される)

個人情報を保護する制度は今でもなにも無く、小学校の成績から借金状況、給与明細や恋愛アプリの交際歴まですべて国家に把握されている

あらゆる情報を国家に把握された結果、家賃を滞納すると信用スコアが下がり、鉄道の切符を買えないという事が起きています

まったく無関係な事で信用スコアの点数が減点されていくので、ネットで政府への不満を書いても免許停止になるような事が起きる

親の信用情報も子供に影響を与えるので、チベットやウイグル人の子供は「中国人向けの」幼稚園に入れず高校にも大学にも行けない

ウイグル人に生まれたと言うだけで一生鉄道に乗れず、政府が決めた居住区以外への移動や集会への参加も禁止されている

 

信用スコアが低いと食事も拒否される

こんな信用スコア制度の元になったのは身分証制度で、国民全員がICチップを内蔵したIDカード携帯が義務付けられていました

日本では報道されないが、あらゆる行為でIDカード提示が義務付けられ、どんなサービスを利用するにも常に個人情報が照会されています

身分証くらいなんの問題もなさそうですが、例えば長距離バスのチケットを買う時、その人が「旅行する資格がある人か」自動的に照会されます

信用スコアが一定の点数以下の人は公共交通機関を利用できないので、売って貰えないだけでなく乗車したら公安に拘束されます

鉄道に乗るにも一定の点数が必要、レンタカーを借りるにも点数が必要、ホテルに泊まるにも必要でQR決済を利用するにも一定の信用スコアが必要です

従って信用スコアが低かったり公安に利用を禁止されている人は、カードを要求されないような手段で移動したり宿泊先を探さねばならない

中国人観光客に東京都庁のレストランが人気だというニュースがあり、都庁のレストランは600円から1000円で美味しい料理が食べられるのだが、中国人は別なことに注目しました

彼らが驚いたのは北京庁舎に相当する東京都庁に入るのに身分証が不要で、中で食事をするのにIDカードが不要だと言う点でした

庁舎のレストランなので東京都知事や政府要人が食事をするかも知れず、トランクに爆弾などを詰めてテロを計画する人間がいるかもしれません

それを「敵国の」中国人を荷物検査もせずに入場させ、誰でも自由に利用できることに驚くが、90年代までの中国は国内を移動するにも工作証と移動許可証の携帯が必要でした

90年代に身分証番号を記載した身分証が配布され、2003年から非接触式のICカードが使用されるようになった

最近はスマホを持ち歩く人が多くなり、スマホには信用スコアが表示されるので面接などでは面接官にスマホを見せて自分のスコアを見てもらう

ネットで政府批判すると一生を棒に振る

中国の主要駅全てや公共施設や街中に防犯カメラが設置され、コンピュータで通行人の顔を照会し、信用スコアが低い人や手配中の人が映ると、公安や警察に情報が伝えられ必要なら拘束される

このシステムは現在急速に進歩していて中国全土の市街地を追跡できるので、こんな国で生きる人はレストランで身分証チェックされないだけで驚くようになる

中国ではインターネットに書き込むのに政府の許可と登録が必要で、もちんろん信用スコアが低い人はネット利用できない

中国でブログを開設するには政府が指定した複数の検査官の審査を受ける必要があり、アリババが代行しているがかなり厳しい

過去3年ほどで政府に批判的な事を書いた中国のブログはすべて閉鎖され、運営者が行方不明になった例も多い

中国ではブログやSNSを書くのも命がけで、つい勢いで政府批判を書いたがために、一生を棒に振る人も居る

中国にはどこにいても政府の監視がついて回り、隠れる場所はどこにもありません

 

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