これなら 納得?
(読者の声1)貴誌前号で、「トランプ政権のNSCは共和党主流派の反中・反露のスタッフによって占められつつある」とおっしゃっています。
「反中」はともかく「反露」となると、ロシアとの協調で中東や東アジアの情勢を安定させようと考えていたトランプさんの路線とは、離れて来てしまうのではないでしょうか?
この問題に関し宮崎先生の教えを請うことが出来れば無上の光栄に存じます。よろしくお願い申し上げます。
(KY生、品川)
(宮崎正弘のコメント)トランプ大統領は、前号かその前にも書いたように、いまやっていることは「内部の敵をあぶりだすこと」です。
ようやくコメィFBI長官を馘首しました。CIAとFBIが、じつは米国政治のネックとなってきた事態は、米国の皮肉とも言うべきで、オバマ、ヒラリーは、トランプ陣営を盗聴していた。
いまリベラルなメディアが、この問題をすり替えるためにコメィ解任は、トランプ陣営のロシアとの接触がばれるのを防ぐためだった等とあべこべのすり替えをしています。「解任は妥当」と社説に書いたのはウォールストリートジャーナルだけです。
国務、国防、司法、財務など枢要な行政の幹部人事は、さんざん焦らせてから、本当にトランプ政権に忠実なひとびとを撰んでゆくことになるでしょう。