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近藤伸二『澎明敏 蒋介石と闘った台湾人』(白水社)
宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)5月20日(木曜日)
書評
政治とは命を賭けて戦う気概がなくてはならない
あまったれ現代人に告ぐ 狂瀾怒涛の時代の教訓は何か?
♪
近藤伸二『澎明敏 蒋介石と闘った台湾人』(白水社)
台湾独立運動のカリスマ的存在だった人物がいる。
付け髭にカツラ、変装して日本人パスポートを借り受け、日本人に
亡命劇には周到な準備が必要であり、まず受け入れ先、つぎに資金
さいわいスウェーデンの関係者の努力で、この台湾独立運動のカリ
裏方のひとりは薩摩男児の宗像隆幸氏で、明治大学在学中の下宿の
義侠心に篤い宗像は台湾独立運動の日本人支援組織運動にのめり込
澎明敏を台湾から脱出させるにはどうしたら良いか。亡命準備には
宗像が選んだのは海外勤務から帰国したばかりの友人、阿部賢一だ
阿部が澎とあったのは当時米国副大統領アグニューの台湾訪問で、
澎明敏は国民党から目を付けられていた。その厳重な監視の目を誤
電報はたった一言。「SUCCESS」。
▲まるでスパイ映画をみているようなサスペンス
どんなスパイ小説より、現実は奇妙で奇跡的で、波瀾万丈。その詳
澎はその後、アメリカへ渡り大学教授の職を得て、ながい亡命生活
カリスマ的存在だった彼は、1996年の総統選挙で、李登輝をあ
評者(宮崎)はこの1996年の総統選でも、澎を現場で見ている
十数年前には氏の主催するシンクタンクから台湾に招かれ、首相官
亡命劇にもどると、日本で段取りをつけたのは宗像隆幸と独立連盟
宗像隆幸氏は、卒業後腰掛けで、石原萌記主宰の『自由』編集部に
てっきり中国人と思った。
パスポートを貸した宗像の友人の阿部賢一氏は、何年か前に李登輝
その阿部氏もはや80歳を超えたが健在、山形県酒田市に隠居生活
著者の近藤氏は、これらの関係者の殆どを三年掛けて訪ね、インタ
それだから本書は秘話満載の労作であり、多くの人に読んで欲しい
かくして1970年、世界をあっと言わせる西側への亡命劇には少
(註 澎明敏の「澎」は「さんずい」を取る)
澎明敏 さん ↓
彭明敏高齡91 退休生活大公開-民視新聞
【民視即時新聞】今年是「台灣人民自救宣言」問世第50週年,當初的起草人之一、前總統府資政彭明敏,已經有91歲高齡,有一陣子沒有公開露面的他,...
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