パキスタン情勢と 第三次世界大戦

佐藤優
2008年の展望・パキスタン情勢に注目せよ 

イランもしくはシリアとイスラエルの間で第5次中東戦争が勃発するならば、それは欧米を巻き込んだ第三次世界大戦に発展する。パキスタン情勢が悪化した場合、局地紛争にとどまる可能性の方が高いが、イランが「アメリカは、イラク、パキスタンに忙殺されているので、イランに対して介入することはできない」という誤った見通しに基づいて核武装に踏み切るならば、イスラエルは、確実にイランを攻撃する。イスラエル・イラン戦争が始めれば、アメリカが局外中立の立場をとることはない。必ずイスラエル側で参戦し、ヨーロッパもこの戦争に巻き込まれ、第三次世界大戦に発展する可能性が高い。

 アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、イスラエルなどの国際情勢専門家が、最悪のシナリオである第三次世界大戦について、本気で情勢分析をし始めていることを、日本の専門家はどうも皮膚感覚で理解していないようだ。このままでは2008年に日本が国際社会から一層取り残されることになる 
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