合戦ゲームで言えばロシア軍は維持費すら捻出できない
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経済破綻した国が大兵力で隣国に攻め込む

米政府高官によるとロシアはウクライナ国境周辺の3方向に約19万人の兵力を集め、すぐにも侵攻しそうだという。

この数字を聞いて思い出すのは日本人だと関ケ原合戦や源平合戦、戊辰戦争とかではないでしょうか?

関ケ原合戦は東西両陣営20万人が狭い盆地で戦い、石田三成の陣地に攻め込まれてあっという間に決着がついた。

 

源平合戦は最初源氏は1000人も居なかったが、次第に膨れ上がって数万人になったが平氏も最初から数万人しかいなかった。

圧巻は信長軍で領内の人口300万人程度の時に兵力10万人を動員し、本能寺前は20万人を各軍団に分けていました。

関ケ原合戦は実際には東軍10万西軍8万人ほどで、川中島の戦いは両軍で3万人ほどでした。


ほぼ同じ時期に信長と謙信はともに人口300万人程度の支配地だったが織田が兵力10万人に対して、謙信は1万人以上動員することはほとんど無かった。

それは謙信が民の負担を嫌ったからで、無理なく動員できるのは1万人が限度だったからです。


現代のロシアは人口約1.4憶人だがソ連崩壊から微減を続けていて、日本と違って少子高齢化ではなく少子で寿命が短いです。

日本の人口は1.26憶人なのでロシアとそう変わらず、面積はロシアが45倍大きい。

広大な国土を維持するだけで多くの兵士が必要で、日本24万人に対してロシアは90万人の最大動員数を誇る。



時代を超越した”ソ連”の感覚

だが兵士をたくさん養うには金が掛かり、このため信長は大阪の商業を盛んにし、同じ人口で謙信の10倍以上の兵力を集めた。

ロシアは西側の経済制裁で2013年をピークに頭打ちになり、イタリア1国より経済規模が小さくなった。

イタリア軍の総兵力は18万人なので、ちょうどイタリアの経済規模で全兵力をスイス国境に集結させ脅しているに等しい。


ウクライナの人口は実質4000万人でGDPは約17兆円、ロシアは170兆円なので小さいが、西側先進国はウクライナを支援している。

全世界のGDP合計約9000兆円の半数がウクライナ支持で、ロシアを支持しそうなのは中国を含めて1800兆円しかない。

その中国は実際には「我が国はロシアのウクライナ侵攻を支持する」と言っておらず、おそらく支持しない。


中国人には「身を切って同盟国を守る」ような信条は間違ってもなく、同盟国でも不利と見れば切り捨てます。

ロシアに勝ち目がなく中国に利が無いと悟ったら、だれがロシアなんかを応援するでしょうか?

残念ながらウクライナに侵攻してもロシアに勝ち目は無いし、それどころか20万人を遠征させる維持費すら捻出できないでしょう。