統一教会 日本人ばかりが食いものにされている

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政治と宗教 : 先っちょマンブログ

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安倍元首相を手製の銃で殺害した山上徹也は、その犯行動機について母親がハマって多額の寄付をした宗教団体に恨みを抱き、そこと繋がりのある安倍元首相の殺害を企てたと供...

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安倍元首相を手製の銃で殺害した山上徹也は、その犯行動機について母親がハマって多額の寄付をした宗教団体に恨みを抱き、そこと繋がりのある安倍元首相の殺害を企てたと供述した。
新聞やテレビといったメディアは警察が記者クラブで発表する内容を記事やニュースにするだけの御用聞きみたいなもんで、警察が「ある宗教団体」としか発表しなかったので、同様の報道が行われていた。

とはいえ、その宗教団体が明らかになるのは関係者に聞き込みをすればすぐに分かる話で、実際に9日(土)の夜には講談社のウェブメディアである現代ビジネスが「ある宗教団体」は統一教会だと報じていた。桜田淳子などの合同結婚式で有名になった、あの統一教会である。今は世界平和統一家庭連合という名称に変わっているが、ここでは統一教会と記すことにする。

統一教会というと、韓国の文鮮明が立ち上げたキリスト教系の新興宗教であり、それが安倍元首相となんの関係があるのかと思われるが、安倍元首相は統一教会傘下の団体が昨年9月に主催した会合にビデオメッセージを寄せていた。そこで安倍元首相は「全体主義、覇権主義国家の力による現状の変更を阻止せねばならない」、「日本、アメリカ、台湾、韓国などの自由主義、民主主義の価値観を共有する国々の結束が求められる」と主張していたという。
ビデオメッセージは、アメリカのトランプ元大統領、カンボジアのフン・セン元首相なども寄せていたそうだ。
ほかにも、以前から統一教会関連団体の行事に祝電を送るなどしていたが、これは本人と関係なく事務所が依頼を受けて送っているので本人への批判は無理だと有田芳生が語っていた。

安倍元首相と統一教会の繋がりは、怪しい新興宗教での繋がりというより、国際勝共連合という政治団体を通しての繋がりと考えた方がいい。国際勝共連合は文鮮明が韓国で立ち上げた反共産主義の団体で、日本での創設にあたり、笹川良一や岸信介が関わっていた。
統一教会というとどうしても合同結婚式や霊感商法のイメージがあるが、創設者の文鮮明は反共主義思想を展開して朴正煕大統領の庇護を受けた人物でもあり、その傘下の国際勝共連合ともども保守系団体ではある。
文鮮明は中国政府の手配で北朝鮮を訪れて金日成と会談し、離散家族の再会などに取り組むという合意を取り付けた。統一教会は保守系政治団体の国際勝共連合を傘下に抱え、北朝鮮とのパイプを持ち、南北の離散家族再会などの問題に取り組んでいた。
安倍元首相が母方の祖父である岸信介との繋がりで国際勝共連合と関係があり、その母体の統一教会が北朝鮮にパイプを持つことから、拉致被害者奪還のために関係性を保っていたのではなかろうか。その一方で、統一教会が北朝鮮に対して融和路線に変更したことを好ましく思っておらず、一定の距離を置くようにしていたと有田芳生が証言している。

山上徹也は安倍元首相が統一教会の広告塔や関係者であるかのように信じて憎んだそうだが、どう考えてもお門違いだ。統一教会の組織票と人員力を目当てに再接近したという主張があるが、統一教会の信者である日本人の数などたかが知れていて、組織票なら創価学会をアテにした方がよほどいい。
安倍元首相は以前から脇が甘々で、いろんな方面にいい顔をしてあとで顰蹙を買っていたが、統一教会との関係もそれだろう。そんなことで殺されていたら、政治家は命がいくつあっても足らない。

この殺害動機は犯人の勝手な妄想にすぎないわけだが、驚くことにネット界隈では山上徹也に同情し、安倍元首相の自業自得だという意見が出てきている。創価学会と公明党のように、自民党を統一教会の出先機関であるという陰謀論まであるが、Wikipediaに書いてあることがどうして陰謀になり得るのか。

山上徹也は日本の統一教会上層部の殺害を企てていたが、無理だと判断してターゲットを安倍元首相に切り替えたそうだ。新興宗教の幹部より狙いやすい元総理大臣ってもどうかと思うが、やはり問題はそこまで憎しみを抱かせた統一教会にあると思う。

山上はそこそこ裕福な家庭で育ち、勉強もできたのに、父親が急逝し、祖父の会社を継いだ母親が統一教会に金をつぎ込んですべてを失った挙げ句、自己破産までして、兄ともども大学にも進学できなかった。人生を狂わせたのは母親ではあるが、その原因を作ったのは統一教会であり、恨みを抱くのは仕方がない。

その統一教会は、日本では信者の洗脳や霊感商法で多額の資金を集めており、カルトといって差し支えない。日本の統一教会は韓国の統一教会本部や文鮮明に金を送っていて、統一教会が韓国で建てた豪華な施設の資金の9割がたは日本からの寄付によるものらしい。本国である韓国では洗脳やら霊感商法、多額の寄付金の巻き上げなどを行っておらず、日本人ばかりが食いものにされているわけだ。山上の母親も被害者のひとりで、その家族も被害者みたいなもんだろう。日本人ならこの事実を腹立たしく思わないといけない。

日本の統一教会がこれまでにやってきたことを考えれば、安倍元首相は軽々しく統一教会へビデオメッセージなんか送るべきではなかったのだろうが、それでも殺されるほどの罪ではない。

宗教というのは本来なら苦しむ人々の心の拠りどころとか、支えにならないといけないのに、それとは裏腹に余計に苦しみを生み出すだけになっていることが多い。特に新興宗教に当てはまる。
原始仏教を少しかじってみて、ブッダが生老病死を四苦、人間が抱える4つの大きな苦しみだと説いたことに非常に共感した。老いることや病気になること、死ぬことが苦しみなのは誰もが分かるが、生きることですら苦しみなのである。ただ生きているだけで、自分と人を比較して卑下したり、誰かを嫌ったり恨んだりする苦しみを生む。
本来の仏教は自己啓発によって四苦八苦から解放され、解脱するために本人が修行しなさいということになっている。東南アジアに残る上座部仏教がそれで、僧侶は悟りを開くことを目指し、信者はそれを支える役目。
それが日本などに伝わった大乗仏教で変なカタチになってしまった。お布施をするとか、お題目を唱えるだけで救われるというお手軽な教えが広まったせいだ。
キリスト教のことはよく知らないが、似たようなもんだろう。勝手な解釈が生まれ、誰かの搾取に利用される。搾取される人はなにひとつ救われていないのに、救われていると勘違いするようにされている。

どこの国も大体は宗教が無課税であるが、それがやりたい放題の原因のひとつになっている。いくら金を集めたか不透明だし、どれだけ金を集めようとも税金がかからない。
そんなんでいいのだろうか。

安倍元首相殺害事件によって、この国がどのように進んでいくのか分からないが、できるかどうか極めて疑問な手製の銃の作成に制限をかけるようネットに規制をかけたりするよりも、事件の根本的原因となった新興宗教とカネの問題をどうにかするようにした方がいい。
日本には表現の自由も信仰の自由もあって、どっちを取るかの話ではない。宗教がなんでもかんでもやり放題である現状をどうにかして欲しい。
それも国会議員の仕事であると思うが、政権与党に公明党がいるような状況ではそれも無理な願いというものか。

 

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