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(旧 これは 見とこ知っとこ メモ)
あとはおまかせ
認知症を発症すると疲れ知らずになる
運動習慣があるにもかかわらず、認知症を発症する人がたくさんいる
これは 面白い指摘です
だから 「運動は体に悪い(西原克成さん)」とか 「歩け歩けとかやっていると 徘徊老人になる(故 安保徹さん)」 とか いわれるんですね
あと 鎮痛剤の安易な使用は無関係かな?
自分の体の訴えを無視し ひたすら頑張って こうなったとすれば立派な医原病?
ボディビルダーの筋肉隆々も 不健康にみえないこともない?
ともかく読んでおきましょう
日経ヘルス2016年1月号
「軽度認知障害(MCI)」の人は、全国に約400万人。放っておくと4年間で約半数が認知症に進むといわれる。このMCIの早期発見と認知症への移行予防に役立つと期待されているのが、「強めの筋トレ」だ。
MCIは、もの忘れはあるが日常生活には支障がない状態。いわば認知症の予備軍だ。約15年間、介護予防教室などで運動指導をしている総合能力研究所の本山輝幸所長は、MCIの人には共通する身体的特徴があるという。「筋トレなどの反復運動を続けても、MCIの人は痛みや疲れをあまり感じない。これは感覚神経の働きが低下しているのが原因と考えられる」(本山所長)。
体を動かすときは脳から運動神経を介して筋肉に指令が伝わる。そして筋肉が動くと、感覚神経がその刺激を脳へと伝える。ところが、MCIの人では、脳と筋肉とを結ぶ感覚神経のつながりが悪く、痛みを感じにくいという。
本山所長はこの考えをもとにMCIの簡単な発見法を考案(下のCheck1)。太ももの筋肉を酷使する筋トレだが、「痛みもなく、平気で続けられるなら、MCIもしくは将来MCIになる可能性が高い」(本山所長)。また、背中に指で書かれた文字を当てるチェック法は、皮膚の触覚刺激が脳にうまく伝わるかを調べるものだ。MCIの人は健常者に比べ正答数が明らかに低かった(下のCheck2)。
こうした方法は同時にMCI改善の対策にもなる。「強めの筋トレを続けると、感覚神経のつながりがよくなり、次第に痛みや疲労を感じるようになる。それに合わせて認知機能も向上することが多い」と本山所長。MCIの人が筋トレなどの運動を週1回、3カ月間続けた結果、記憶力スコアが健常者レベルに改善したとの報告もある(下グラフ)。
共同研究をしているメモリークリニックお茶の水の朝田隆院長は、「従来使われてこなかった大脳の一部が筋トレによって刺激され、MCIから認知症への移行を防ぐと期待される。今後は血液や脳機能検査でも効果を検証したい」と話す。
代表的な筋トレ法を以下に紹介する。効かせるコツは、「鍛えている筋肉に意識を集中すること」(本山所長)。MCIの人を対象にした教室では、週1回数カ月間続けると痛みを感じられるようになる例が多いという。
本山輝幸淳さん
総合能力研究所(神奈川県横浜市)所長。筑波大学大学院修了(体育学修士)。オリーブクリニックお茶の水などで運動指導に当たる。著書に『ボケたくないなら筋トレをやりなさい』(KADOKAWA/中経出版)
朝田隆さん
メモリークリニックお茶の水(東京都文京区)。筑波大学名誉教授で認知症治療の第一人者。「ボケてたまるかという気持ちで筋トレに取り組むと、より効果的です」
週刊朝日 2015年9月4日号
筋肉ピクピクで認知症改善? 脳細胞活性に筋トレ有効か 筋トレが認知症の改善に繋(つな)がる――。そういうのは、オリーブクリニックの本山輝幸さんだ。本山さんから筋トレ指導を受けている、認知症早期治療実体験ルポ「ボケてたまるか!」の筆者・山本朋史記者(63)もそう実感しているという。
「運動習慣があるにもかかわらず、認知症を発症する人がたくさんいることに疑問を持ち、私はこれまで14年以上も認知症やMCI(軽度認知障害)の人に筋トレを教えてきました。結論はボケやすい人は、脳と感覚神経が繋がっていなかったのです」
「私たちの脳は小脳と大脳、それに脊髄(せきずい)と脳を繋ぐ脳幹からできています。この脳幹の中でも意識の維持に深く関与しているのが脳幹網様体です。筋肉からの刺激が脳幹網様体を通過することで、大脳皮質へと伝わります。このシステムが感覚神経です」
筋トレをやる前や後にこの話を何度も聞かされた。刷り込まれている。
「感覚神経を繋げるために、さまざまな指導をしてきました。いちばん脳を活性化させるのが、白い筋肉を鍛えるちょっと強めの筋トレだと分かりました。これまで延べ千人以上を指導してきました。まだ、確実な科学的根拠を証明できてはいませんが、ほとんどの人が繋がりました」
これから先の言葉にぼくは、はっとした。最近とても感じているからだ。
「脳の細胞がβアミロイドなどによって壊されていても、筋トレで感覚神経を繋げて脳に刺激さえ与えれば生き残っている脳細胞が働き始める。代償作用です」
脳細胞がほとんど壊されていれば繋げることもできない。症状が相当に進行してしまった人の場合は残念だがやむを得ない。認知症を発症した人でも初期であれば繋げることは可能というのだ。使っていなかった脳細胞が新たに動き出すとどうなるのだろう。
この本山理論に半信半疑だったぼくだったが、実践するうちに煮え切らない気分は吹っ飛んだ。そう、信頼に変わった。
風呂場で半身浴をしているときに鏡を見ながら胸を動かしてみた。どんなに力を入れたり念じたりしてもピクリとも動かない。それが半年ぐらい経過した時点から胸筋がついてきたのだろう、少しずつ動くようになったのである。教室で筋トレのトレーニング中に本山さんはいきなり、
「山本さんは、胸の筋肉が自由に動かせるようになりました。みなさんにちょっと見せてあげてください」
調子に乗ってぼくはシャツを脱いだ。胸を動かす。ささやかにピクピク。それでも仲間から拍手をもらった。今では、本山さんには及ぶべくもないが、当初に比べれば大きく動く。
「感じがつかめたら、どんどん動かす。そのたびに脳に刺激が上がります。これは脳波の検査で分かっています。胸だけでなく耳でも背中でも、動かせるところは動かしてください」
週刊新潮 2015年 3/12 号
アルツハイマー対策に本山式筋トレ 強めの負荷で鍛える
「認知症を発症すると疲れ知らずになる」のはご存知でしょうか?
現役ボディビルダーで、デイケアインストラクターの本山輝幸氏によると、軽度認知障害(MCI)を発症している人は、筋肉から脳に信号を送る「感覚神経」が鈍っているそうです。これは、筋肉の疲労が脳に届かず、疲れを感じにくいことを意味します。
認知症を発症して徘徊癖のある高齢者が、驚くほどの遠距離を歩いて移動するのもこのためです。 同じ理由で、高齢になって体力自慢をする人ほど、MCIを発症している可能性が疑われます。
MCIになったら、脳と筋肉の感覚神経を繋げる作業をする必要があるわけです。
本山氏によると、そのためには負荷を強めにした筋トレが効果的であり、本山氏は認知症改善を目的に「本山式トレーニング」を開発しました。
脳に伝わる刺激は筋肉の太さに比例するので、本山式トレーニングでは、
太股前面の大腿四頭筋 太股裏側の大腿二頭筋 太股内側の内転筋 お尻の大臀筋
といった、大きく太い筋肉を優先的に鍛えます。
トレーニングの例を紹介します。
1 足を肩幅に広げてまっすぐ立つ
2 片脚を伸ばしたままゆっくり前方で上げ下げする(5回ずつ両脚行う)
3 同じく脚を伸ばしたまま後方へ上げ下げする(5回ずつ両脚行う)テーブルなどに手をついてもOK
トレーニングの王道、スクワットもあります。
1 膝とつま先を外側に向け、左右の足を肩幅の2倍以上に開く 両手を胸の前でクロスさせる
2 お尻に集中しながら、腰をゆっくりと10cmほど下に落として、上げる これを20回繰り返す
先述したように、これらのトレーニングで筋肉を使ってもMCI発症者は疲れをあまり感じません。しかし、継続していくと徐々に痛みや疲労を覚えるようになってきます。
これまでに本山氏は、自身の教室で数百人のMCI発症者に本山式トレーニングを施しており、改善しなかった人は皆無なのだそうです。
MCIを発症していても、脳の運動野から各筋肉に信号を送って動かす「運動神経」は健在なので本山式トレーニングは可能です。
高齢者の筋肉トレーニングは、認知症改善以外にも、体力向上や転倒防止、腰痛・ひざ痛予防など様々なメリットがあります。ある程度の年齢に達したら、本山式トレーニングを参考に筋トレを行うのは極めて有意義と言えるでしょう。
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