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あとはおまかせ
ドイツでは 安部首相は 悪党として扱われている
川口マーン惠美
ロシアの脅威を口実に軍拡に余念がないNATO加盟国の謎 2015.04.17
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実はドイツで、プーチン大統領と同じく、悪党として扱われている首脳が何人かいる。トルコのエルドアン大統領、シリアのアサド大統領、ハンガリーのオルバン首相、そして、我が日本の安倍首相だ。
なかでも安倍首相についての報道は目に余る。現在の日本は、安倍首相率いる極右の内閣に乗っ取られており、報道が抑圧され、言論の自由も風前の灯な のだそうだ。なぜここまで歪曲し、日本が軍国主義に突っ走っているように演出しなければいけないのか!? 私が見る限り、日本はドイツよりもずっと平和主 義的だが、安倍首相の非難のされ方はプーチン大統領といい勝負だ。軍国主義と言われても、日本には"軍隊"さえないのに。
しかも、ドイツの報道は、自国が軍拡に走っているのは、ロシアの脅威のせいなので当たり前という論調だ。彼らは、日本はどの国からも威嚇されていな いとでも思っているのだろうか。半分、乗っ取られかけている領土があるにもかかわらず、何もしていないというのが現実なのに、どこが極右の軍国主義なの か、チャンチャラおかしい。ここまで責めたてるのは、他に目的があるとしか思えない。
報道の自由についても、日本は、少なくともドイツと同じだけの自由は享受している。その証拠に、ドイツでも日本でも、「政府が言論の自由を圧迫している」と言っても誰も逮捕されない。
ただ、報道の偏向度を比べるなら、ドイツの方が一枚も二枚も上であることは間違いない。「平和を愛するドイツ、そして、戦争をしたい日本」。ああ、書いているうちに、だんだんバカバカしくなってきた。
安倍首相のアメリカ議会でのスピーチでは、「平和を愛し、それを実践する日本」をぜひとも強調してもらいたいものだ。
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