トモエデンキの屁の突っ張り

関西では役に立たないことを「屁の突っ張りにもならない」と言いわれますが、そんな倉敷の電器店ブログです。

「パナソニック ビルトイン食洗機で異常報知」の巻

2023年02月19日 | 店主
数日前にお得意様より

「食洗機がエラーで動かない」


と、修理依頼があり


こちらはビルトイン食洗機で購入いただいて4年目ですから、壊れるには早すぎるんですがねぇ(-。-;)


訪問して原因を調べます。


商品 パナソニック ビルトイン食洗機

品番 NP-45VS7S

症状 「節電」「標準」「予約」が点滅






原因はヒーター回路の断線みたいですので回路をたどってみます。




ヒーター回路は底面にありますので、底面パネルを外すために全面パネルを外し




これは全面パネルを外した状態


食洗機の下から底面パネルを外し

ヒーター回路を調べますね





これが温度ヒューズの取り付けられた部品









今回は電源側の温度ヒューズが断線していましたので交換です。


このヒューズが断線する原因は、庫内に水が規定量またはまったく溜まっていないのにヒーターが入った場合(空焚き状態)におこります。


庫内に水があるか無いかを判断しているのはフロートスイッチ


このフロートスイッチも念の為に交換します。


昨日、お客様の都合に合わせてからの訪問


そして部品交換です。


温度ヒューズの交換は簡単なんですが


フロートスイッチの交換は





食洗機の後ろに付いていますから、いったん本体をキッチンから取り出さないと作業ができませんから、キッチン内部の給排水のホースなどを外します。





これがフロートスイッチ

庫内に水が入ると浮いてスイッチを入れますが、フロートが正常に動かなかったり、スイッチに異常があると水位の判断ができません


以前のフロートスイッチ交換の様子



「パナソニックのビルトイン食洗機を修理」の巻 - トモエデンキの屁の突っ張り

「晴れの国おかやま」倉敷市上東のトモエデンキです。【暮らしの安全・快適・省エネ】をモットーに日々頑張っています。電気に限らず、困ったことがあったらご一報ください...

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今回の修理は部品代のみご負担いただきました。


そして、いつものように気になることがあるとついつい・・・


食洗機を修理したあとに気になっていた引き出しのテーピング


引き出しの前面扉が外れないようにテープをベタベタと貼っていました。


「直せるかどうかわかりませんが、見させていただいていいですか?」


と、了解をいただき


テープを取り、引き出しを外して裏返し見てみたら前面扉を固定している金具のビス留めの部分が両サイド壊れていました。





引き出しの前面扉を固定している箇所が両サイド破損してネジ留めができない状態でしたので、持ち合わせのアングル金具がネジ留め位置にピッタリだったのでそれを使い固定


得意な作図で(笑)





青色の線が追加したアングル金具で、長めのビスを使い挟んで固定




どうでしょう

バッチリ直りました(^_^)b


お客様は

「工務店に修理依頼したら、部品供給は終わっていて修理不能のためキッチンをやり替えるしかありません」

と言われたそうです。


このシステムキッチンのメーカーはパナソニックで、年数は20年近く経っていますからしかたありませんね


引き出しの扉が壊れているだけでキッチンをやりかえするわけにもいかず、いままであきらめていたそうで、今回私が直したことでとても喜んでいただけました。


このような修理には教科書が有るわけでもなく、経験やアイデアが必要となります。


まぁ、この修理は頼まれたわけではないのでサービスに・・・


喜んでいただけたので良しとしましょう!



きょうはここまで


つづく