孫のためにではなく自分のために楽しいお勉強。
少年ロバートの夢の中に悪魔が出てきて数学の基礎を教えてくれる。
パスカルもフィボナッチ数も楽しく理解できる。
ヤシの木の上から二人でヤシの実をポトンポトンと落として三角形を作っていく。
ウサギが出てきて次々に子ウサギを産んでいく。
あっという間にウサギだらけで気が遠くなるほどの数になる。
数字を書いたブロックを積み上げてパスカルの数字遊び。
とてもとても綺麗に整頓された数字の世界。
ただ、ラストシーンには有名な数学者たちがいかに悩みぬいて地獄を見たかという場面が出てくる。
夢を持つのはいいことだ、でも突き進む先に答えがない時にどんな事になるか、、、と。
数学には必ず一つの答えがあると思っていたけど、「なぜそうなるのかの証明ができない」という例が出てくる。
この本はそこが素敵だ。
子ども達に解いて説明して面白さを伝えるだけではなく、もっと先の苦悩まで想像させる。
わ、ほんとだ、、、そういえば、、、なるほどそうだったのか、、、
私にはちょうど良かった。
そして、夏休みが過ぎ去り、この思い出も早くも霞んできた。
何に応用すればいいんだったっけ?って。
数学嫌いは世の中にごまんとおるみたい。