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ビーズ展

私の出産体験記(2)


実家に帰ると、母に「あら、帰ってきたの?」と言われました。実は、天皇の即位20周年だとかで、この日から多摩動物園の入園料が無料だったので、健診の帰りに散歩がてらデートする予定だったのです多摩動物園は、高尾山、高幡不動と並ぶ助産師さんおススメの出産促進スポットです(登山中に破水しちゃったらどうするんでしょう??)。当然、お腹が痛くて動物園どころではなくなったので中止しました。

帰宅後も陣痛は続きました。母には「今日も散歩行こう!」と言われましたが、半ばキレつつ「無理!」と言って、実家にあった『アドルフに告ぐ』を読みながらゴロゴロしていました

けれども、一向に陣痛の間隔が短くならないどころか、昼過ぎにはいったん陣痛の間隔が長くなり、痛みも少し弱まりました。こうしていつまでも痛みが続いてお産が進まないのは困ります。仕方なく、体を動かすことにしましたただ、散歩だと、10分おきにうずくまる人が道を歩くのはすごくおかしな光景に思えたので、15階建てマンションの階段昇降をやりました前回ほど足は辛くなかったのですが、お腹が重くて15階まで昇るのに5分かかりました(前回は4分)。

階段昇降の効果があってか、16時頃からは陣痛の間隔が10分に戻り、おしるしもきましたこれなら、今日中に入院は間違いないでしょうとりあえず入浴、夕食を済ませてから産院に電話することにしました。

20時過ぎ、産院に電話して、朝陣痛が始まったこと、昼過ぎに遠のいたけれど16時過ぎに10分間隔に戻ったこと、おしるしが来たことを伝えましたすると、「どうしますか?もう入院しますか?それとももう少し様子を見てからにしますか?」と聞かれました。質問で返されるとは思ってもみなかったので、「どんなもんなんでしょう?」とさらに質問で返すと、どちらでも良いとのこと。痛いし(どこにいても痛みは同じです)、入院すればゴールが近い気がして(どこにいてもゴールは同じです)、入院することにしました

夫に連絡すると、すぐ迎えに来てくれましたまた家に帰されるかもしれないと思いながら産院に着いたのは21時頃ちょうど健診から12時間後でした。

つづく
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