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ビーズ展

私の出産体験記(5)


午後になりオペが終わったとみえて、朝取り替えた点滴が再び運ばれてきました。こちらの点滴には速度を管理できる装置がついています。最初は12(単位はわかりません)からスタートしました午前中30分ほど着けてはずされたノンストレステストの器具もまた着けられました。痛みとの本当の闘いはここからでした。

助産師さんが時々様子を見に来ては、声をかけたり指示をしたりしていきました。ただ私は痛みで殺気立っていたので、素直に受け入れることができません助産師Aさんに「そんな呼吸法?」と言われれば「『そんな』って何よ特に指示されてないからこうしてるの」と、「横向いた方が楽なのに」と言われれば「人によって違うでしょそれに私は今の体勢で慣れちゃったの」と、思いました(口に出すのは控えておきました)。この助産師Aさんはちょっと冷たい感じの人なのですが、いつも優しくしてくれる助産師Bさんにですら、「ヒッ、ヒッ、ハーでもいいのよ」と言われれば「それ、逆に疲れるし」と、「目を開けて」と言われれば「開けてても閉じてても痛みは同じじゃー」と、思いました

そして、当たり前ですが助産師さんは指示を出した後、付き添ってはくれません。次に助産師さんが来るまでひたすら指示されたことをし続けるのですが、それがやたらと心細い30分も経つと、「これまだやるの?もういいんじゃないの?早く来てー!」という気持ちになりました。

助産師さんの来室を心待ちにしている反面、来ないで欲しいと思う、来室時にもれなく行われる恐ろしい処置がありました。それは促進剤の(量かスピードの)調整。12でスタートした数値が、24、36…と上げていかれます自分ではマックスに痛いと思っているのに、これ以上強くするってどういうこと?!私、あまりの痛さに気が狂っちゃわないかしら?と不安になりました。痛みそのものよりも恐怖でした

尾てい骨をハンマーで殴られているような痛みが徐々に増していきました骨が割れてしまうのではないかと思うほどでした100が最大だと思っていたノンストレステストの張りの数値が100を超えることも多くなっていきました。強く押さえると少し楽になるのですが、「もう少し上、もう少し右」などと夫に指示するのさえ辛くなってきたので、拳に渾身の力を込めて自分で押さえつけました今までに体験したことのない強烈な痛みの連続に、これは何かの罰か拷問か?と思わずにはいられませんでした。悶絶する人と2人、部屋に閉じこめられた夫も相当辛かったと思います

つづく

コメント一覧

mimi
やっぱ?
そりゃ痛くなんなきゃ生まれないよねでも2人目は速いっていうよね。azちゃんは特にスーパースピード安産だったんだね

産院なんて、やっぱり産むまでが大事で、あとは「ごめんなさい、忙しいからかまってらんない」になっちゃっても仕方ないかな~って思ったよ。わがまま言い放題の産婦たちを見てると、「こういう人たちがモンスターになっちゃうのかも…」と思ったし。そういう人たちには、多少料金高くてもホテルライクなサービスが受けられるベル○をおススメしたいわ

食事、おいしかったけど毎回高カロリー食だった(けどペロリと完食した)から、あれで少し太った気がする
az
だよね~!
そうそう、あの感じ(笑)
気の弱い人とかには向かない病院だよね。
食事が美味しいのがいいけど。

2人目も痛いよ!
痛くないと産まれないし
でも一人目は22時間掛かったのに、二人目は自宅で陣痛感じてから4時間だった。
あれよあれよと言う間にMAXに達して、体力は十分あったし、上手なお産ね~って褒められちゃった
mimi
だよね。
最初にここの産院はどうだった?ってazちゃんに聞いた時に「おばちゃんが多くて、『お母さん、しっかりしなさい!!』って感じ」って言ってたじゃん?私、年の離れた年上の女性って得意だから、じゃぁここでいいや、って思ったんだけど、実際入院してみると「あ、この感じね…」って思ったよ私は平気だったけど、それに対して不満に思ってる産婦がかなりいて、食事が悪口大会になってるのが嫌で、最後に個室に移って部屋で食事したぐらい

そっかー、azちゃんは一人の方が良かったんだね~。長時間だったから物を取ったりお茶を買いに行ってもらえるだけでもありがたかったよ~この間、自分が退院する日に7人も入院してきた、っていう夢を見たんだけど、2人目の人がウンウン言ってるの見て、「2人目でも痛いんだ~…」って思ってたやっぱり2人目も痛いの?

促進剤は、できれば使わずに済ませたかったです…あんな怖い思いはもうしたくないわ~それにしてもイタイ記事が続いてスミマセン
az
あの病院の
助産師さん、キツイよね
様子を見に来てくれる間隔も長いし。
向こうにとっては日常茶飯事だからなんだろうけど・・・

私は旦那が追い返されて一人じっと痛みを耐えていた時の方が集中できた。
つまり、旦那にすらイラついて殺気立っていたと(笑)

促進剤は未知の領域なので楽しく読ませていただきました
mimi
そうなんですよー
結構カチンときました
別に甘えてるわけでもなんでもなく、人生最大に大変な時はせめて優しい言葉がほしいですよね。

あぁ…今日こそ体験記終わらせようと思ったのに、終わらなかった…
次回こそ最終回にしたいと思います
イズママ
http://nakanaka1211.no-blog.jp/blog/
看護婦さん、けっこうきつい言い方するんですね(汗)
心の中で、メチャクチャ悪い言葉で冷静に文句言ってるの、分かります!私もそうでした。でも、言葉には出来ず、ちゃんと我慢できるから不思議ですよね~。
中には、思いっきり言っちゃう人も居るもたいですが。(私の友達がその1人)

痛みの限界って分からないですよね。
後から後からドンドンきますよね、、、。


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