美しき言尽くしてよ

イーヴォ・ポゴレリチリサイタル@赤坂サントリーホール

一昨日、1月11日の一並びのよき日、赤坂のサントリーホールでポゴレリチのリサイタルがありました。




ポゴレリチのコンサートは2010年からは毎年聴きに行っています。
今回のプログラムには今までポゴレリチが来日した公演の歴史が載っていました。








金沢まで行ったなぁとか、霧島まで行って、ついでに六カ所の神社巡りしたなとか思い出されました笑
時には三カ所をはしごしたり……
ポゴレリチファンの皆さんと知り合いになり、また一年後に、と再会を約束したり、本当に楽しい思い出です。

今回は、コンチェルト、そしてこの赤坂、そして13日に浜離宮で開催されるのですが、このサントリーホールのみにしました。
ポゴレリチは弱音が素晴らしいので、ピアノ単体で聴きたいというのもあるし、コンチェルトでなかなか彼には合わせることが難しいんちゃうか?と思っているからです笑

サントリーのプログラムはこれ。


オールショパンですね。

楽譜どおりに弾いていると、ポゴレリチ氏はよく仰るのですが、娘が弾いたことがある曲は私も楽譜をよく知っており、「なるほどね、楽譜に書いてあるわ」と納得することもあれば、ほんとにどこに書いてあんねんと思う解釈もあり笑 昔は途中で帰る客もいたようです。

そういえば、だんだんポゴレリチファンが確定してきたのか、前回のサントリーのユンチャンのコンサートの時は、やかましいほど注意のアナウンスされたり、注意書きを持った係が歩いていたのですが、(コロナで厳しくなったのかと思っていた)今回は全くなく、客に任されてる感じ。最後のカーテンコールからは写真可ということでした。

さて、曲の感想は私が偉そうに語れるほどではないので、備忘録程度に。 

最初の幻想ポロネーズは、独特のリズム感でしたが、なんとかついていけました笑
2曲目、ピアノソナタ第3番は、音大生もよく弾きますが、まるで別物。だんだんポゴレリチの美音を聴きにきたのだ!という感覚が戻ります。そうだわ、3年ぶりだもの!と。

後半の幻想曲、子守唄は本当に優しいビロードを撫でるようなタッチの音で、あの巨体のポゴレリチからどうしてあの音が!と思うような夢心地にさせてくれる演奏でした。
舟唄は、ポゴレリチからすると、大海に漕ぎ出す船になるのだろうか…と思いましたが、川面にキラキラと煌めく景色が浮かんでくるようでした。

これなら頑張って浜離宮の「楽興の時」も聴きたかったなと思いましたが、さらに15,000円はつらいわよね…
こちらは今日のプログラム。いいわね〜




今日のリサイタルも先ほど、終演したようです。良かったんだろうなー。
そういえば、11日は始まる前、ポゴレリチが直々にアナウンスしていました笑
「ladies and gentlemen……」って、楽しんでってねーと。ポゴレリチも東京のお客さんに気を許してるのかと本当に嬉しくなりました。昔のいつも誰にも気を許さないという雰囲気ではなくなっていました。
私の短いポゴレリチ通いの中でもこんなに彼の変遷を感じられて、本当によかった。

また、来年を楽しみにしてますよ、ポゴ!









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