今年も鉢の片隅にすみれが咲きました。
すみれは無茎性多年草
花言葉 紫(愛・控え目・小さな幸せ・慎み深さ) 白(無邪気な愛・謙虚・誠実・信頼)

すみれの花の季節になると思い出す事があるのです。
何年か前の事、友達から頂いた小さな鉢の一本のすみれから始まりました。
私はその一鉢を大事に育て、種も見逃さない様にして根元に蒔きながら、翌年 翌々年、
たった一本だったすみれは一回りも二回りも大きな鉢に植え替えるほどになりました。
ある日の事、ベランダで咲くそのすみれを、店先に降ろして眺めていた時の事です。
見知らぬ女性が我が家の店先を行ったり来たり、、、変?
其の内に私に声をかけてきたのです。
「綺麗なすみれ、、、。どちらの花屋さんで、、、?私も探しているのですがなかなかみつからないんです、、、。」
「いいえ、買ったのではないんですよ!種を蒔いたりして、多年草だし自然に増やしました。」
「そうですか?種でねぇ」「ハイ、そうですよ。」
こんな会話をしている内、突然「悪いんですけれど此のすみれ私に分けて下さいませんか?。」と
「それじゃ種が採れたら差し上げます、簡単ですから育ててみては如何です?」
と言うとその女性一寸間を置いたと思ったら「今、此の鉢ごと頂けませんか?」と言うのです。びっくりしました。
なんだこの人、、、 「やっとここまで育ててきたのにそれは困りますよ」と言うもすぐに「じゃぁ、売って下さい!」でした。
またまたびっくり。
「わたし、花屋さんじゃないんです。売るなんて、そんな訳にはゆきません。」
押し問答の末、その女性が言うには、介護をしている訪問先のおばあさんが、すみれの花が見たい!見たいと言うので何とかすみれの花を見せてあげようと花屋さんを見て歩いたそうなのですが野に咲くすみれが見つからなくて、丁度我が家の店先のすみれを見て思いきって声をかけたのだと言うのです。そのおばあさんには来年の春は無いかも知れない、などと話し始めたのです。
嘘か誠か話を聞く内「それじゃ、どうぞ此の鉢ごとお持ち下さい。そのおばあさんが喜ぶならいいですよ」と 私は負けてしまったのです。
また種を蒔けば良いことだし もう一度やり直ししょう。とは思ったものの、、、。
「あっ!行ってしまった私のすみれ、、、」
何処の誰とも知らない人に丹精込めたすみれの花を差し上げてしまったのです。
それから何カ月か経ったある日、ひょっこりその時の女性がが現れたのです。
あの時のお花のお礼だと言って菓子折りを持って見えたのです。話を聞くとお世話をしていたおばあさんはあれから間もなく亡くなられ、最後をみとったとの事、すみれの花を見てすごく喜んでくれたそうで、介護の仕事をしてこんなに感動したのは初めてで「すみれに感謝です。本当に有難うございました。」と言ってその人は名も告げずに行ってしまいました。
今でも、春が来るたび、すみれを見るたびに思い出します。
そめちゃんの徒然日記
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何年か前の事、友達から頂いた小さな鉢の一本のすみれから始まりました。
私はその一鉢を大事に育て、種も見逃さない様にして根元に蒔きながら、翌年 翌々年、
たった一本だったすみれは一回りも二回りも大きな鉢に植え替えるほどになりました。
ある日の事、ベランダで咲くそのすみれを、店先に降ろして眺めていた時の事です。
見知らぬ女性が我が家の店先を行ったり来たり、、、変?
其の内に私に声をかけてきたのです。
「綺麗なすみれ、、、。どちらの花屋さんで、、、?私も探しているのですがなかなかみつからないんです、、、。」
「いいえ、買ったのではないんですよ!種を蒔いたりして、多年草だし自然に増やしました。」
「そうですか?種でねぇ」「ハイ、そうですよ。」
こんな会話をしている内、突然「悪いんですけれど此のすみれ私に分けて下さいませんか?。」と
「それじゃ種が採れたら差し上げます、簡単ですから育ててみては如何です?」
と言うとその女性一寸間を置いたと思ったら「今、此の鉢ごと頂けませんか?」と言うのです。びっくりしました。
なんだこの人、、、 「やっとここまで育ててきたのにそれは困りますよ」と言うもすぐに「じゃぁ、売って下さい!」でした。
またまたびっくり。
「わたし、花屋さんじゃないんです。売るなんて、そんな訳にはゆきません。」
押し問答の末、その女性が言うには、介護をしている訪問先のおばあさんが、すみれの花が見たい!見たいと言うので何とかすみれの花を見せてあげようと花屋さんを見て歩いたそうなのですが野に咲くすみれが見つからなくて、丁度我が家の店先のすみれを見て思いきって声をかけたのだと言うのです。そのおばあさんには来年の春は無いかも知れない、などと話し始めたのです。
嘘か誠か話を聞く内「それじゃ、どうぞ此の鉢ごとお持ち下さい。そのおばあさんが喜ぶならいいですよ」と 私は負けてしまったのです。
また種を蒔けば良いことだし もう一度やり直ししょう。とは思ったものの、、、。
「あっ!行ってしまった私のすみれ、、、」
何処の誰とも知らない人に丹精込めたすみれの花を差し上げてしまったのです。
それから何カ月か経ったある日、ひょっこりその時の女性がが現れたのです。
あの時のお花のお礼だと言って菓子折りを持って見えたのです。話を聞くとお世話をしていたおばあさんはあれから間もなく亡くなられ、最後をみとったとの事、すみれの花を見てすごく喜んでくれたそうで、介護の仕事をしてこんなに感動したのは初めてで「すみれに感謝です。本当に有難うございました。」と言ってその人は名も告げずに行ってしまいました。
今でも、春が来るたび、すみれを見るたびに思い出します。
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