はかりの三和屋 はかりブログ 

計量士 はかりの三和屋の店長や担当者がおすすめするはかりや計量器を紹介するはかりブログ。

シンプルでいて奥が深い「圧力計」

2013-05-25 10:03:47 | 計量器専門店 はかりの三和屋


計量士がおすすめする計量器の通販サイト はかりの三和屋

こんにちは。
はかりの三和屋、奥田です。
高知では、一昨日の暑さが嘘のように、気持ちのいい朝です。

「はかりの三和屋」では販売しておりませんが、
実店舗の方では圧力計を常時在庫で取り扱っています。
圧力計は本当にさまざまな現場で使われており、
毎日のようにご注文があります。

そんな「圧力計」ですが、思いのほか、奥が深いんです。


(一般的な圧力計/0.1MPa/ねじタテ/つばなし)

まずは本体の大きさ。
これは以前取り上げました、直径を表すφ(mm)で表記されます。
店舗で在庫しているものはφ60、φ75、φ100の3通り。
数日いただければ、他にも各種サイズがご用意できます。

次に、取り付けねじの口径。
器具と接続するための部分で、1/4や3/8などと表されます。
分数が大きくなるほど、ねじ口径も大きくなります。

そしてもっともバリエーションの多いものが、圧力の測定範囲です。
店舗の在庫はもちろん変動しますが、
現在ですと、0.1MPa~16Mpa程度で用意しています。
もちろん0.1MPa以下、16Mpa以上の圧力計もあります。

他にも、つば(ねじ止め用の縁)の有無、ねじの付いている位置など、
使用する条件すべてに適合するものを選ばなければいけません。

また、一般的に圧力計はゼロ以上を測定しますが、
マイナス~ゼロの間をはかる「真空計」、
マイナス~プラスの間(ゼロも含む)をはかる「連成計」もあります。

圧力計は直接お店に来られる方が多いため、
初期にある程度学んだのですが、改めてまとめてみると、
やはり奥が深いですね。
昨日も、圧力計に関する新しい知識を知ったばかりですが、
そのことはまた別に書かせていただこうと思います。


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職人さんが「上皿さおはかり」にこだわる理由(2)

2013-05-24 15:57:26 | 計量器専門店 はかりの三和屋


計量士がおすすめする計量器の通販サイト はかりの三和屋

こんにちは。
はかりの三和屋、奥田です。

昨日はみんなが「暑い、暑い」と言っていたのですが、
高知市では今年最初の真夏日だったそうです。

さて、昨日の記事で、パン屋さんなどでは、
「ものを同じ重さにする」ために上皿さおはかりを使う、と言いました。
未読の方は、こちらをどうぞ。
(⇒職人さんが「上皿さおはかり」にこだわる理由(1))

この場合、なぜこのはかりが適しているのでしょうか?

そのために、まずは上皿さおはかりの使用方法をご説明します。
下の図(TPB-1 田中衡機)を参考にご覧ください。

本体に乗っている「定量増しおもり」とは、下記の写真のような形状の分銅です。
写真では、おもりを3個重ねています。
材質は1kg未満は、真鍮製。1kg以上は鋳鉄製となります。 

■一般的な「ものの重量を知る」方法
  
(POINT⇒先にはかるものを乗せる)

(1)まず上皿に、重量をはかりたいものを載せます。
(2)増錘台増しおもりを載せ、おおよその釣り合いをとります。
(3)次に、桿のスライドするおもりを動かし、釣り合いを見ます。
(4)完全に釣り合ったら、増しおもりとスライドの目盛の合計が重さ!

■職人さんが「ものを同じ重さにする」方法
  
(POINT⇒先におもりを乗せる)
(1)作りたい重さに近い増しおもりを増錘台に乗せる。
(2)桿のスライドするおもりで重さを微調節し、作る重さちょうどに設定。
(2)パン生地など、重さを一定にしたいものを上皿に乗せます。
(3)重すぎたら減らし、軽すぎたら増やして生地を調整。
(4)はかりが釣り合ったら生地の重さOK!次の生地へ!

想像すると確かに、先に重さを決めてしまえる
上皿さおはかりは、定量化作業の効率がとてもよさそうです。
デジタルの上皿はかりならどうでしょうか?

例えば100gの生地をたくさん作りたいとき。
上皿さおはかりなら、釣り合うか合わないか、白黒ハッキリです。
しかしデジタルのはかりでは、
どうしても数値を読み取る必要があります。

「今120gだから、20g多い」
「これで90gなので、あと10g増やさないといけない」

どうも、サクサクというわけにはいきません。

こういうわけで、先に重さを決めてしまえる手動のはかり、
「上皿さおはかり」は職人さんから愛用され続けている
ということでした。

余談ですが、他にも、
米屋さんで「F型台はかり」を使っているということも聞きました。

(写真はF型台はかり 20kg B-20 大和です)

載台(上皿)の位置が異なりますが、
「上皿さおはかり」と仕組みが良く似ています。
やはり、定量詰め作業に使われているそうです。

現在では、デジタル式のはかりで、
定量作業用の機能が搭載されているものもあります。
デジタル式のはかりが普及しつつある中、
アナログからデジタルへと変えていく方も少なくはありません。

しかし、やはり見方、扱い方、感覚が全く変わってしまいますので、
長年使い慣れた上皿さおはかりの使用感には、
なかなか勝てるものではないでしょう。

⇒上皿さおはかり(上皿棹秤/上かん)はこちら
⇒台はかり(F型台はかり)はこちら

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

≪定量詰め用機能の例≫
大和製デジタルはかりで、

チェッカ機能(上下限判別機能)付きのはかり。
定量詰め作業時に「軽量」「適量」「過量」を表示します。

UDS-1V/1VNシリーズ
(UDS-1VDにチェッカ機能はありません)

UDS-210Wシリーズ


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職人さんが「上皿さおはかり」にこだわる理由(1)

2013-05-23 16:09:19 | 計量器専門店 はかりの三和屋


計量士がおすすめする計量器の通販サイト はかりの三和屋

こんにちは。
はかりの三和屋、奥田です。

最近、歴史ある道具に魅力を感じるようになりました。
まだ知らないはかりの仕組みや使い方などを調べるうちに、
いろいろな道具を知るようになったからかもしれません。

本日取り上げるのは、職人さん愛用の「上皿さおはかり」!
(写真は「上皿さおはかり(並皿) 1kg 職人さんが愛用 TPB-1 検定品 田中衡機」です)

なんと、明治時代から使われているはかりですが、
まだまだ現役で活躍しています。

当店の実店舗に常時の在庫はなく、昨日の修理依頼で、
私は初めて実物を見ることができました。

仕事を始めてすぐに、商品画像は目にしたものの、
仕組みも使い方も全く分からなかった上皿さおはかり。
別名で上かん(うわかん)とも呼ばれます。

デジタル式の計量器が普及する中、こうした機械式のはかりは
製造が減少し、単価が上がってしまっている状況です。
現在、国内で製造しているメーカーは、
田中衡機工業所1社のみとなっています。

しかし、上皿さおはかりは、
今でもパン屋さんや製菓業の方々などに根強い人気。
中には「これやないといかん!」という方もいらっしゃるそうです。

一般的には、はかりといえば
「あるものの重さを知る」というイメージがあります。
でも実は、パン屋さんでは、
「ものを同じ重さにする」ためにはかりを使います。
そのためなら、上皿さおはかりの方が断然効率がよいということです。

その理由は、機械式ならではの使い方がポイント。
明日は、上皿さおはかりを使った重さのはかり方をご紹介します。
よければ、一体どのように使うのか、ぜひ想像してみてください。

⇒職人さんが「上皿さおはかり」にこだわる理由(2)

⇒上皿さおはかりのページはこちら


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家庭用も業務用も!デジタルベビースケール!

2013-05-22 15:35:30 | 計量器専門店 はかりの三和屋


計量士がおすすめする計量器の通販サイト はかりの三和屋

こんにちは。
はかりの三和屋、奥田です。
梱包作業に精を出すと、汗がにじむような気温になってきました。

さて、当店では、業務用のベビースケールに限らず、
ご家庭におすすめのベビースケールも取り扱っております。
本日は、中から3点をピックアップしてご紹介します。

授乳量の管理にもピッタリ!
デジタルベビースケール 20kg
BD-586 タニタ

定価18,900円14,700円
家庭用として非常に高精度です。
より精密な測定をしたい方、
授乳量の管理をしたい方におすすめ。
(最小表示:10kgまで10g)

 

家庭用ベビースケールの普及型!
デジタルベビースケール 20kg
愛情 1584 タニタ

定価9,975円7,800円
リーズナブルな普及型。
赤ちゃんの成長管理に。
6歳児くらいまで使用可能です。
(最小表示:10kgまで50g)

 

医療機関でも使える検定品!
高精度デジタルベビースケール
15kg BD-815 検定品 タニタ

定価102,900円91,200円
証明用として使える検定品。
医療機関等でのご利用におすすめ。
証明外では拡張目量1gが可能です。
(証明用最小表示:6kgまで2g)

⇒その他のベビースケールはこちら

検定の有無、最小表示値、バスケット形状などを参考に、
ご利用に適したベビースケールをお選びください。
また、業務用の検定品には、登録していない商品もございますので、
新規購入を検討の方はぜひお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
TEL:088-803-6232
FAX:088-883-6275
はかりの三和屋 お問い合わせフォーム


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高精度を持ち運べる!ポータブル台はかり

2013-05-21 16:52:19 | 計量器専門店 はかりの三和屋


計量士がおすすめする計量器の通販サイト はかりの三和屋

こんにちは。
はかりの三和屋、奥田です。

業務用として非常によく使われる、台はかり。
本日は標準型デジタル台はかりの中から、気軽な持ち運びを想定したポータブル台はかりをピックアップしました。

大和製衡から、検定付のスカラボン3(DP-8501Kシリーズ)
CASから、検定付のPBシリーズ
無検定のPB-Fシリーズをご紹介します。

表では、スカラボン3シリーズの32kgモデルと、
PBシリーズ、PB-Fシリーズの30kgモデルを比較してみました。

  スカラボン3
86,000円
(定価99,750円)
PB-30
58,800円
(定価66,150円)
PB-F-30
51,400円
(定価57,750円)
イメージ
メーカー 大和製衡 CAS CAS
検定 ×
ひょう量 32kg 15kg/30kg 15kg/30kg
目量 20g 5g/10g 5g/10g
寸法 324×370×78 445×355×85 445×355×85
重量 約5.1kg 約6.5kg 約6.5kg
機能 多?(*1) 普通(*2) 普通(*2)
バッテリ
(機能については、メーカーの仕様表によるものです)


スカラボン3は表示部を折りたためます。


PB、PB-Fは表示部を取り外して使用できます。(ケーブル約40cm)

スカラボン3はデジタルアナログ共に人気の大和製で、
豊富な機能が魅力。
更に、およそ1.5kgの重量差やサイズ(PBとの比較)は、
実際に持ち運ぶ上では見逃せません。

PB、PB-Fは、検定の有無を選べるほか、
充電式バッテリ付属と、この性能でこの価格は大変お得。
1/3000の高精度です。

同シリーズのモデルとして、スカラボン3では80kgタイプ。
PB/PB-Fでは30kg/60kgタイプ、60kg/150kgタイプがあります。

どちらも自信を持っておすすめするはかりです。
用途や特徴、必要な機能をご考慮の上、
運んで使えるポータブル台はかりをぜひご活用ください。

*1…零点リセット、ワンタッチ風袋引き機能、ブザー機能、オートオフ機能、チェッカ機能、時計機能(オプション)、データ蓄積機能(オプション)。他、対応オプションとしてBluetooth無線通信、専用ACアダプタ、無線プリンタがあります。

*2…風袋引き、重量ホールド表示、バックライト調整(輝度、消灯時間)、オートパワーオフ。


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