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『僕のヒロシマ』 星野暁子
お母ちゃん お母ちゃん
ごめん あの日 僕は 僕は
僕は 行くよ お母ちゃんを
瓦礫の中に残したまま
瓦礫の中に 沈む お母ちゃん 歩き出した
目を閉じて
「行きなさい」と 僕に言った (中略)
まだ 息をしていたんだ 六十年後の ヒロシマを
僕を いつも 抱きしめてくれた 僕は 歩く
暖かい ぬくもりを そのままに 僕は 生きる
お母ちゃん お母ちゃん
ごめん あの日 僕は 僕は
僕は 行くよ お母ちゃんを
瓦礫の中に残したまま
瓦礫の中に 沈む お母ちゃん 歩き出した
目を閉じて
「行きなさい」と 僕に言った (中略)
まだ 息をしていたんだ 六十年後の ヒロシマを
僕を いつも 抱きしめてくれた 僕は 歩く
暖かい ぬくもりを そのままに 僕は 生きる