星野カレンダー2012の8月のページから「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ-未来につながる子どもたち」という文昭さんの絵と「せみとデモと大槻さん」というタイトルの暁子さんの詩を紹介します。
せみとデモと大槻さん
せみが鳴く
ヒロシマの せみだけが
鳴きしげる
午前7時
昨年の8月6日
車いすの大槻さんの姿は
みんなを 奮い立たせた
一昨年の8月6日も
必ず 大槻さんは
デモ隊を 迎え待った
今年の8月6日
原爆の時を 迎え撃つ
デモの隊列に
大槻さんの姿は なかった
そして まもなく
大槻さんの 訃報が 届いた
すべての 気力を
闘いに 注いで
大槻さんは 逝った
大槻さんが8.6の闘いの場に
いないということは
それは 死ということだったのだと
みんなは 思った
星野としての 発言が
できるよう 必ず
かけあってくれた 大槻さん
ヒロシマと革命と星野は
いつも 大槻さんの中で
ひとつ だった
せみが 鳴く
ヒロシマの 8月6日
せみだけが 鳴きしげる
大槻さん
目を見開いて
見守っていて ください
過ちは 繰り返されたのですから
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