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星野カレンダー2015の2月のページから「悲しみをのりこえ、心に希望の舟を浮かべる」という文昭さんの絵と「悲しみのガザ」というタイトルの暁子さんの詩を紹介します。
悲しみのガザ
ここが 私の部屋だったところ
ベッドがここにあって
お気に入りの 赤い ワンピースも あった
この隣の 台所で
ママが 夕飯の準備
パパは 新聞を読みながら
「イスラエルは いつになったら
空爆を やめるのか」って 言っていた
妹と弟は 階段で 遊んでいたわ
愛犬の ポニーも いっしょだった
そして 爆裂!
誰も 誰も いない
ママは 二つに引き裂かれていた
パパは 顔が なかった
幼い妹と弟は
血だらけで 重なりあって
倒れていた
ポニーは もう 動かない
怖い 夢を見て
毎日 眠れないの
避難所には
家族を失った 子どもが たくさんいるわ
その子たちの 話を 聞いてあげると
その時だけ 心が 安らぐの
「あと もう少しだから。
パパも ママも
あなたの 幸せだけ
願っていたのよ」って
私 言ってあげたわ
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