みやぎ 星野文昭さんを救う会

無実の無期懲役囚・星野文昭さんの再審開始と早期釈放を実現するために、宮城県を中心に支援を広める活動を行っています。

2010年12月の絵

2010-12-02 19:37:53 | 今月の絵画
2010年も12月になりました。みなさん、どんな一年でしたか?
星野カレンダー2010の12月のページから「暁子の心を満たすシクラメン」という文昭さんの絵と「子どもたちへ」という暁子さんの詩を紹介します。



  子どもたちへ


母さんは おまえを 愛さなかった
おまえは 知っていた
夜になると 訪れる 男の声
とたんに 顔色を変える 母さん
「邪魔なのは あの子なのよ」と
しわがれた声は 聞こえて
母さんは おまえを 愛さなかった

「もっといい子になれば
母さんは きっと
抱きしめてくれえるはずだ」と
おまえは 思って
「本当に 何のとりえもない子だね
結局 何ひとつ 身につかなかったじゃないの」
誇らしげに 母さんが そう言った時
おまえは 心で謝っていた
母さんよりも できないままで
母さんよりも きれいでもなく
そう 母さんの子どもでいることを
母さんは 望んで
望まれるままに
心を 差し出す お前を
母さんは 愛さなかった

そうだったのだ
母さんに ぶたれて
血まみれになって 倒れた おまえが
叫んだのは
「母さん  母さん・・・・・・」
「母さんのためだけに 生きる
おまえを 愛してるよ」と
魔女たちの 祭典が来るたびに
母さんは 言った

去っていく足音 お前の旅立ち
おまえを 抱きしめてくれる
大地を 踏みしめ
去るごとに おまえは
華やかに なびく 春風に乗って
本当の おまえに 出会うんだ
人間を 尊いと思える
そんな おまえにだ

  (「虐待」を新聞記事を読んで)

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1 コメント

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お疲れ様でした! (青葉)
2010-12-02 22:58:10
司会の大役、ご苦労様でした!カッコよかったです1年間のたたかいの前進が実感できる、いい集会でしたね
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