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星野カレンダー2013の4月のページから「桜咲く、米沢の春」という文昭さんの絵と「誕生日の面会室」という暁子さんの詩を紹介します。
誕生日の面会室
「つつじが 面会まで通ってくる道の
両側に 咲いていて きれいね」
「中の つつじは まだつぼみだよ
中の方が 寒いのかな」
見慣れた 殺風景な 面会室に
笑顔で 入ってきた 文昭と
まるで ずうっと
いっしょにいたかのように
ないげない 会話は はじまる
「再審棄却、残念だったね」
「もう、ずうっと 昔のことのような
気がするよ」
きっと 辛かったはずなのに
さわやかな 笑顔のまま
あなたは 語る
「30分の暁子との面会を
何十倍にも 大きくして
会えない時も いっしょに生きてる」
と 文昭は 言った
「不屈に 無期と闘って
人間解放を 呼びかける
星野は 希望だっていう人
結構 多いよ」と 言ったら
「暁子には 感謝しきれないぐらい
感謝している
無期の中で すべてを
生きている 僕の
感謝の気持ちを 伝えられたら」と
文昭の 誕生日の 面会室
苦しみを 乗り越えた あなたは
さわやかだった
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